六本木ヒルズの映画館の試写会に、久しぶりに足を運んだ。
私は、開設したばかりの、ヒルズのマンションに3年間住んでいた。
ディズニーランドのような、六本木ヒルズは、何でも揃っている。
美術館、スポーツクラブ、映画館、クリニック、会員制図書館レストラン。
私は、暮らしていた3年間、週末は、毎週7本くらいの映画を、ここで観ていた。
一切、ヒルズから出ることはなかった。
文化コロニー、竜宮城だった。
その後、銀座の隈研吾設計のマンションに移り住んだ。
どちらも、そのまま暮らせば良かったと、今は、後悔している。
ヒルズの映画館では、3年の間、上映された映画は、すべて入場していた。
入場していたと書くのは、必ずしも、観賞したとは言えないからだ。
半分以上、寝ていた作品も多数あるからだ。
それでも、全て、多少でも、観ることにこだわった。
その頃から、どんな映画でも、15分観れば、作品の良し悪しはわかるものだと思っている。
映画は総合芸術。
映画の評価は、多面的で、人によりけりだが、私は、まず、その作品の世界観。
一方、どっかのディテイルのこだわり。
時代感覚。
歴史とファッション、の双方の切り口がある。
今回の試写の作品は、アメリカの子供向け。
絵本のワニのライルの実写版映画。
ミュージカル風、ハートフルコメディ。
何故、アニメにしなかったのかわからないが、実写で、大男並みのワニが、孤独な少年と友達になる。
ニューヨークに引っ越して来たばかりの、引きこもり気味の孤独な少年。
何故か、歌うワニ。
テディベア、熊のパディントンだと思えば良いのだ。
でも、プロレスラーの如きワニには、なかなか愛嬌は感じられない。
作品には、アメリカの移民問題をテーマに隠してある、などと考える必要はあるまい。
気がついた。
ETのリメイクと思えば良いのだ。
ワニは、宇宙人。
宇宙人との友情、逃避行、冒険談。
20年経ったヒルズの夜を堪能する暇はなかったが、久しぶりの六本木の夜。
20年前のヒルズの活気を思い出した。
昨日のような気がするのだ。
あの頃の泰成君に、戻りたいとは思わない。
苦い思い出もあるからだ。
私は、何時も、明日の泰成君に会いたい。
頑張れ、泰成。
後ろを振り向かずに走れ。
前だけを見て。
パルスオキシメーター 99・97・97
体温36.7 血糖195
主人公の少年の次回作を観たい 代表 湖山 泰成
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