【銀座湖山日記/2月15日】何故日記を書くのか

【銀座湖山日記/2月15日】何故日記を書くのか

この日記を書き始めて、もう、1000回以上、3年は続いた事になる。
筆不精の私の人生においては、画期的な事。
きっかけは、体調を崩し、療養中だった時。
仕事で、全国を飛び回っていたのが、銀座事務所で、オンライン会議ばかりとなった。
大勢銀座に集まる研修会も、入職式もオンラインとなり、自宅と銀座の往復ばかりの生活となった。
週末は、映画館か美術館巡りの生活も、自宅で読書とテレビの引きこもり生活となった。
その淋しい、侘しい生活に耐えられず、深夜、と言うよりも明け方に、職員宛にメールを送るようになった。
これからの日本の医療福祉はどうなるのか。
それにつれて、湖山Gの経営はどうすべきか。
個々の幹部は、何を意識すべきか。
現在の湖山Gの欠点は。
強みは。
未来は。
その自問と不安を正直に思うままに、綴ったのが、この日記となった。
昼間の皆を前にした会議では、こうは、本音を吐けなかっただろう。
明け方の孤独な魂の叫びとでも言うのだろうか。
日中は、エンジン全開で、パワフルな私も、深夜は孤独を感じる。
心の奥底に沈むと、自然に、亡くなった両親や、子供の頃の思い出が蘇る。
実家に戻り、両親の遺品に囲まれているせいかもしれない。
子供の頃の家族の写真もそのまま。
湖山の仕事は、医療福祉。
専門技術知識よりも、人間性。
父の優しさ、思いやり。
母の気配り、厳しさ。
結局、行き着くところは、家族愛。
私は、両親に甘やかされて育ってきたせいか、この歳になると、寂しさが募る。
思い出に、懐かしさと人生の後悔に苦しむ。
生きる励みは、湖山の若者の成長や、園児の笑顔だ。
私の老境は枯れていない。
若者の未来が、輝いて見える。
それが、日々の生きる糧だと思う。
湖山の仲間を家族のように慕う。
その勝手な、片思いの心境を独り噛み締めている。
この日記は、毎日の経営指針でもあり、精神の自己分析でもある。
自分個人への叱咤激励でもあり、反省でもある。
毎日、遺書を書いている心境だ。
朝日を待つ寝室の机で、パソコンに向かう。
今日も、無事、生きて目覚めた事を感謝する。
体調不良で、目覚めなかった日もあったのだ。
目覚める事の出来た、今日この1日を、大事に思う。
感謝して、無駄には、しない。
後顧の憂いなく、思いっきり戦う。
もう、私の人生に、遠慮も、後悔もない。
これからは。
今日も。

パルスオキシメーター 98・98・98
体温36.6 血糖166

捨てる物なき勇気 代表 湖山 泰成

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