【銀座湖山日記/2月14日】老人のメタバース

【銀座湖山日記/2月14日】老人のメタバース

月1回、情報工学科の学生のゼミに参加している。
学生の、福祉施設への、提案のプレゼンを聞いた。
指導教官の教授と一緒に。
皆、病院施設のお年寄りは、仮想空間の世界に飛び立てば、世界旅行や、美術館の世界にいつでも、1人で自由に行けると言うアイデアだった。
それは、当たり前で、ごく自然なアイデアなのだが、もう一歩思考、思索をして欲しいとアドバイスした。
若い人は、ゲーム用のアイマスクをして普段から、メタバースの世界を楽しんでいるだろう。
でも、現在、病院施設で、そのような風景は見ない。
思いつかないのか。
規制されているのか。
そんな事はない。
現在そのような利用がないのは、そんな必要がないからかもしれない。
認知症でなくとも、顔にマスクをするのは難儀だ。
マスクをしても、操作は誰がする。
本人ができるだろうか。
学生ボランティアがマンツーマンで着くだろうか。
アバターになるのは、大人は嫌うのではないか。
少なくとも、私は気乗りしない。
私の精神、性格は、可愛いキティちゃんにも、雄々しいライオンキングにもなれない。
今、慣れている若人が、将来老人になったときは、使えるだろう。
でも、老人になって、初めて新たな趣味、操作、楽しみはかなり難しい。
それと、老人は、かわいそうで、このような世界を知らないから、喜んで受け入れるだろうと言う若者の独善的な思い込みも感じた。
老人の僻みか。
ロボット犬のペットに、健康センサーが組み込まれていて、老人がいつも膝下に置いておいて、日夜触れていれば、健康データを蓄積できる。
腕輪を装着する必要がない。
認知症で嫌がって外される事もない。
一日中、撫でて可愛がるだろう。
膝に置いたり、頬擦りするかもしれない。
それでいて、意識不明、昏睡、不整脈を感知し、看護者に通信で知らせる。
犬なら、喚き立てて、家族に知らせるのも、生きた犬と同じだ。
これは、すぐに特許を取った方が良いと勧めた。
この日記を読んで、関心のある方は、この学生を紹介します。
ソニーの方、新型アイボを作りませんか。
学生ベンチャーで。
亡くなった母は、アイボを可愛がっていて、今でも、家に飾ってあります。
母の遺品として。
もう、壊れて動きませんが。
他のアイデアもあった。
ダンスが趣味の女性から。
湖山Gには、4つの保育園があるので、メタバースの世界で繋がって、一緒にダンス大会をしましょうと。
悪いわけではないが、それなら、世界中の園児が参加できるようにしたら良い。
メタの世界は、無限だ。
とにかく、学生本人には、保育園に自ら行ってみて、園児と遊んでみて欲しいとお願いした。
頭の中だけで、企画構想するのではなく、自ら体験して思索して欲しい。
老人、子供だけが楽しい世界は不自然だ。
老人、子供も楽しい世界は、20歳の君たちにとっても楽しい世界のはずだ。
老人も、50年後の君たち自身でしかない。
未来の宇宙人ではないし、過去の時代遅れの人でもない。
私が美味しいと感じる物は、君達も美味しいだろう。
君達が観る映画は、私も観る。
世代で、括るな。
本当に素晴らしい物は、世界に全ての人に通用する。
心に伝わる。
同じ人間なのだから。
パルスオキシメーター 97・97・97
体温36.5   血糖127
学びの徒 代表 湖山 泰成

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