【銀座湖山日記/2月7日】第3セクター

【銀座湖山日記/2月7日】第3セクター

最近、第3セクターと言う言葉は、聞かなくなった。
不動産、リゾートバブルの頃は、地方リゾート施設の開発運営を担う会社組織として、もてはやされた。
公共の土地、補助金を前提に、行政と経営実績のある意欲的な民間企業とのコラボ会社が設立された。
職員は、民間人中心だが、少数、役人も出向している。
この言葉も聞かなくなったが、天下りである。
かくゆう私も、バブルの頃、そう言うスキーリゾート開発会社の役員になった事がある。
リゾート地に健診センターを作って欲しいという依頼だった。
日本中にその手の会社が設立されたが、結局、バブル崩壊で、世の全ての会社が清算されて、無くなった。
最近は、指定管理制度や、事業の民間譲渡が増えて来た。
郵政でも、上下水道でも、イベントでも、医療・福祉でも、、民営化の流れだ。
でも、補助金を支給する事業は、結局、税金を使った公共事業。
民なら、なんでも、合理的で生産的で良いかと言うと、ご存じの通りそんな事はありえない。
民は、官より幅が広い。
民は、官より良い事も出来るが、より悪い事もできる。
最近のオリンピックも、東京の社団コラボ問題も同根だと思う。
せっかく、善良な官僚が、税金を使って社会を良くする政策を作っても、悪用する民も多い。
世間の民間事業者に税金を配っても、それを監査する仕組み、制度が欠けている。
今の日本には。
スウェーデンだと記憶しているが、外国には、オンブツマン制度がある。
この言葉も最近聞かなくなった。
税金が投入された福祉事業の、中身を調査監査する法人・学識者が、世には必要だと思う。
それと、役人が、現場を知らなくなった。
そう言う意味では、若手官僚が、民間事業者に出向して、現場経験知見を得るのは、大事だ。
エリート官僚の教育システムとしても。
昔、大蔵省と言われた頃、キャリア組のエリート官僚は、30歳位で、地方の税務署所長に天下った。
この制度は、社会の批判を浴びて、今は無くなってしまったかも知れない。
でも、私の知っている大臣になった元キャリア官僚は、その頃の事を懐かしく、また本当に勉強になったと感慨深く話していた事を思い出した.
私は、28歳で救急病院の常務理事事務長であった頃の、当直経験が経営者の原点だと、今でも感謝している。
官から民への天下りでも、民から官への天上りでも良い。
アメリカならば、人材の回転ドアと言う。
官民の人材交流がもっと必要。
そうでないと、税金が生かされない。
利権となって、悪徳民間法人が、のさばり、善良真面目な、民間公益法人が報われない。
世の学識者、弁護士、会計士、税理士の先生方々。
オンブツマンとなられて、世の悪人を退治して欲しい。
行政の監視者となってほしい。
私は、あくまでも、世の民、民間事業者、その人なので。

パルスオキシメーター 98・98・99
体温36.8 血糖139

世の民 代表 湖山 泰成

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