今の総理大臣は、人の話を良く聞く性格だと、自分でおっしゃっていた。
かくゆう私は、あまり人の話を聞かない。
稟議書や指示依頼書をメールで読んでも、返答に迷う事はない。
すぐに、その場で、結論と明確な指示を出す。
内容が、不明朗な場合や、現場での臨機応変な対応が求められる時は、任せる、とだけ返事をする。
担当責任の貴方の判断を信じて、私が責任を取るから、遠慮なく決断実行をして欲しいと。
戦場での、幹部育成でもある。
実践訓練。
長い経験からなのか、勘が良いのか、気が短いのか、
私には、熟慮の時間が欲しいとか、迷うと言う事がない。
相手の言葉が終わらないうちに、それはこう言う事だろう、だから、こうしてください。
と、一方的に答える事も多い。
私の顔色を見ながら、言い訳を言う幹部職員に耐えられないのだ。
腹が立つのだ。
電話やメールで事足りる報告を、急に飛んできて、会って報告をしたいと言う。
それは、それまで、考える事を考え、やるべき事をやり、報告相談すべき事を怠っていたくせに、わざわざ、銀座の事務所に説明しに来る事で、さも、誠実に大事に仕事をしているように見せたいのだ。
そうすれば、私が許してくれると、都合よく甘えているのだ。
介護施設は、救急病院と同じ。
責任者は、無用に施設を離れられない。
救急病院の院長だった、父は、殆ど病院から出る事がなかった。
ロータリーの入会を誘われた時も、院外に出る時間がないと、断った。
だから、私が入会したのだ。
報告に、わざわざ来たがるのは、事務系幹部だ。
こう言う幹部職員は、施設現場にもあまり行かない。
施設とは、別の事務所を法人本部として、事務机に座っている。
書類をたらい回しにして、情報を上に上げ、決済を下に回す。
当事者、責任者としての立場から、うまく逃げるのだ。
そういう幹部に、君ならどうすると聞いても、黙って、何も言わない。
私の考えを先に聞き、指示を受ければ良いと言う姿勢だ。
普段から、真剣に考えて、自分の考えを持っていないのだ。
私の命令を待って、自己責任から逃れたいのだ。
組織が大きくなると、上に行く程、無責任になる。
私の顔色を見ても、現場を見なくなる。
だから、私は、現場第一と言うのだ。
職員の皆さん。
コロナの今、現場を一時も離れるな。
呼び声を聞けば、私の目が、耳が、心が、魂が、そちらに飛んでいく。
亡霊ではないけれど。
パルスオキシメーター 97・98・98
体温36.6 血糖155
気分障害 患者代表 湖山 泰成
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