【銀座湖山日記/1月28日】医学博士はどこに行った

【銀座湖山日記/1月28日】医学博士はどこに行った

最近、医師の名刺に、医学博士の肩書きを見る事が少なくなった。
実際に、取得する医師が減ったのだと思う。
父の世代は、医師は、皆取得する努力をしたいたように思う。
ラットを使った実験を、医学生に手伝ってもらって、診療には関係ない基礎実験データをまとめて、学位を貰う人もいた。
地方の開業医で、院長になるので、東京の大学の医局に通う人もいた。
医療も、権威肩書きの世界。
でも、最近は違ってきたように思う。
博士号より、専門医。
専門医の登録は、診療上必要だが、博士号は権威の肩書き。
本来の研究者ならともかく、診療現場では、必要はない。
患者が、権威をありがたがらなくなった、社会的風潮か。
患者の権利意識が高まり、お客様となった。
医師が威張るのも、へりくだるのもどうかと思う。
お互いに、尊敬と感謝と誠実さが必要なのだが。
ともかく、何時の間にか、医学博士の名刺は見なくなった。
昔、博士号は、足の裏の米粒と言われて。
取っても食えないが、取らないと気持ちが悪いと。
意味をわかって頂けるだろうか。
博士になっても、給料が上がるわけでも、患者が増えるわけでもない、と言う意味だ。
肩書きで思い出した事がある。
父が、主治医をしていた、福田赳夫総理大臣。
福田先生の名刺には、元総理大臣などとの肩書きは一切書かれていなかった。
日本中で、総理大臣だった自分を知らぬ人はおらぬ、と言う強い自負を持っていたからだ。
自分に、肩書は、必要なし。
そう、自信を持って、言える人はどれだけいるだろうか。
私は、代表の肩書に、誇りと愛着を持っているのだが。

パルスオキシメーター 97・97・97
体温36.3 血糖103

終身 代表 湖山 泰成

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