【銀座湖山日記/1月14日】コロナ病床確保料

【銀座湖山日記/1月14日】コロナ病床確保料

国は、コロナ病床を確保する為に、空床にさせておいた病床にも、確保料を払っていた。
それば、無駄になっていたたと、指摘されている。
結果その通りになってしまったのだと思う。
いざという時の為に、ベットを空けておきたいと、考えるのは、もっともな事だ。
でも、実際には、その政策はうまく行かない。
補助金が無駄になってしまう結果となる。
過去、自治体病院に、稼働していない病床にも、補助金を払っていたが、それが、使用されない病棟を維持する事になってしまっていた。
その分、人気のある病院も、増床ができなかった。
問題は、コロナが2類で、入院を行政がコントロールしようとした事だと思う。
現場の病床ニーズを、保健所、行政が迅速に把握して、的確に差配するのは、自由主義経済では、現実的でない事は、ご承知の通りだ。
行政が、行政サービスを予測管理できるのは、小学生の数くらいではないだろうか。
5年後の小学生1年生の数は、ほぼ確定予測できる。
その数の教室と教室を用意して、無駄になる事はない。
でも、医療ニーズは、急変するので、誰も予測できない。
現場で、自然に、動くように、任せるしかない。
いざという時の空床を確保しておいても、医師看護師の人材は、どうするのか。
医療スタッフを、自宅待機させる余裕はあるはずがない。
医療スタッフは、日夜最前線で働いていないと、技能を維持進歩できない。
チームワークも、維持できない。
空の船を浮かばせておいても、常に優秀な船員を確保して訓練し続けないと、船は動かない。
レインジャー部隊も、消防所員も、日々訓練を絶やさない。
箱と人と、同時に確保しないと意味はないのだ。
30年前、銀座の77床の救急病院での話。
17床が個室だった。
銀座の大企業から、役員の為に、特室を1室、確保したいと申し出があった。
その企業の為に、1室空けておいてくれ。
その部屋代は、顧問料として、毎月払うと。
1月で100万円になる。
悩んだが、それは、お断りした。
中小救急病院として、その特室1床が、フル回転していたからだ。
企業健診や、ドック契約の事を考えると、悩んだ。
医療原資を無駄なく使うという理屈と、いざという時の為に余裕を確保するという考えを両立させるのは、難しい。
プロフェッショナルは、日夜働き続けて、はじめて技量が進歩する。
働き方改革や、病床確保の考えは、この世界には馴染まないと思う。
自分の考えが、正論だとも思わないのだが。

パルスオキシメーター 96・98・99
体温計36.5 血糖163

霧は晴れず、視界不良 代表 湖山泰成

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