若い頃は、新宿の小劇場に通い、役者達の溜まり場の新宿の飲み屋に通った。
しかも、初日と最終日、千秋楽に。
芝居の出来が全く違うのである。
芝居は、進化する、そして化ける。
その過程で、役者は成長する。
初日に、楽屋に花やお酒を届け、声援を送る。
励ます。
そして、千秋楽に、泣いて笑って、飲み明かす。
映画と違って、作品を観るのではなく、役者を観る、役者の力を体感するのである。
最近、映画で、大音響、振動などを感じさせる劇場があるが、体感したければ、演劇、舞台に行けばよろしい。
生きた熱い役者の息吹きを、身近に感じる事が出来る。
映画館は、1人孤独に魂が瞑想する宇宙空間である。
映画は、何度観ても、作品が変わるわけではない。
観ている観客が変わるのである。
年と共に、幾度も観流。
感情移入して、主人公の人生を我が身として体験する。
その度に、観客自身が成長するのである。
人間としての、感性が磨かれるのである。
私は、そう思って、映画を観て来た。
湖山Gの施設づくりは、すべてドラマチック。
映画で言えば、グランドホテル形式と言う。
多数の登場人物の人間ドラマが、同時並行的に描かれる。
湖山Gの施設造りは、多数の湖山スタッフの情熱の人生の物語。
準備から、開設までのドラマ。
開業してからの、問題続きのチームのドラマ。
患者、利用者、家族のドラマ。
飽きる事のない、人間臭い、熱い物語。
事業は、毎日が初日の気分。
不安と、熱情と愛情を感じて、初日の舞台を開ける。
その使命感と不安は、舞台の初日の連続とも言える。
でも、もう若くなく、老いた老境の経営者は、毎日、今日が締め日、自分の人生の舞台の千秋楽かも知れないと思う。
その、覚悟で朝を迎え、出勤する。
この日記は、毎日の意思表明、宣言でもあり、遺書でもある。
コロナ以来、正月も、お屠蘇気分になる事はない。
パルスオキシメーター 99・98・99
体温 36.1 血糖 127
主演監督制作 代表 湖山 泰成
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