【銀座湖山日記/12月4日】寝床からの絶景

【銀座湖山日記/12月4日】寝床からの絶景

30代は、全国施設のある地方を日毎に回っていたので、地方の旅館で日毎に宿泊していた。
何処にも、ワイシャツ、下着を置いておいて、決まった部屋に洗濯れたワイシャツが用意されていた。
自宅で寝泊まりするのは、週末くらいだった。
旅芸人経営者と自称していた頃である。
更に、週末は、都心の映画館、美術館を回っていた。
土日で、映画5本、美術館3館はノルマだった。
ところが、自宅蟄居老人となった今は、週末は、ベットで、テレビかネットの寝たきり生活となっている。
学会でも、講演会でも、美術館のレセプションでも、人の大勢いるとこに向かう場合は、スタッフに同行してもらっている。
ボディーガードの警備と言うより、犯人の護送に近い。
予定通りの時間に、帰宅するかどうか、見張っているのである。
逃げ出して、何処かに息抜きに行かないかどうか。
もう、そんな気力体力もないのだが、とにかく、人気のある所は、極力避ける。
タクシーで移動で、電車に乗るのも控えている。
自宅では、ネットを見るのも、iPadで寝た姿勢で。
テレビも、液晶画面で、幅1メーターはあるので、観易い。
テレビは、殆ど一度録画をして、早送りで観て、消去する。
録画をチェックして、消去する事が目的になっている。
気に入れば、もう一度、ゆっくり見直す。
コンサート、演劇、宝塚、そして、映画は全て録画してある。
昔、劇場で見た時のことを思い出そうとするのである。
何歳で、何処の映画館で、誰と観に行って、どこに食事に行ったか。
今は、殆ど思い出せなくなった。
思い出せるかどうかで、湖山式映画認知症テストと言っているのだが。
映画も、トップガンや、SFのような、現実感のない、世界観の大きい、ストーリーばかりだ。
リアルな社会問題、家族、恋愛はもう、うんざりして、観たくないのだ。
スターシップが、遠い銀河を旅する勇姿を見るだけで、ワクワクする。
スターウォーズは、音楽を聴くだけで、泣けてくる。
テレビは、世界の風景番組、旅行番組を観る。
ヨーロッパのお城や、川や森林、山脈を空から撮影した番組が多い。
読書をするのに最適。
結局、普段の生活の視野とは、全く違う異界の大きな風景を見たいのだ。
寝床からの絶景。
布団を被って寝ていても、魂は、地球の何処かを、宇宙の何処かを彷徨っている。
でも、経営は、しっかりした大地に足元を置いてあるので、ご安心ください。

パルスオキシメーター 97・97・97
血糖 151 体温 36.4度

彷徨える魂 代表 湖山 泰成

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