【銀座湖山日記/11月16日】監査の動的平衡

【銀座湖山日記/11月16日】監査の動的平衡

社会福祉法人の会計士による外部監査制度が出来て2年目になる。
あまり知られていないが、私は、将来に期待している。
福祉法人は、行政と同じ、福祉会計で、貰った補助金や法人設立者理事長からの寄付金を、福祉にどう使ったか、どう使い切るかと言う考え方で、経営している。
財務とか、資金運用とか、資金繰りとか、原価償却とか言う考え方が欠如している。
少なくとも、株式会社とは程遠い。
福祉会計も行政の政策の変更により、株式会計に近づきつつあるが、法人側の認識が薄い。
全て行政に委ねて、頼る歴史から、脱却できないでいる。
社会福祉法人は、経営責任の自覚が薄いのだ。
役員にも、職員にも。
昨今は、コロナ無利子政策融資が行き渡ったので、余計、経営が、お国に頼る姿勢がある。
介護保険も、切り詰められるだろう。
地方町村の地方交付税も、減るだろう。
所詮、医療保険も介護保険も、自治体の補助金も減り、自力自助の自立した経営が必要になる。
農協頼りの、個人農家もそうなのかも知れない。
地方自治体は、地域福祉を支えていく義務がある。
でも、人口激減の少子高齢化が一気に進む町村は、医療福祉サービスが破綻する恐れがある。
都会地は、財政が豊かだから、大丈夫かというと、人件費や、あらゆるコストが高く、赤字構造の施設が少なくない。
地方の黒字施設があって、都会の赤字施設を支えている法人も多い。
医療福祉の行政は、自治体単位なので、官と民との連携が大事なのだが、必ずしもうまくいっていない。
民の経営意識の薄さも問題だが、官も、専門家が育っていない。
官は、行政監査、行政指導を通して業務をするのだろうが、監査をする有能な経験者の育成は、追いつかない。
民間の福祉法人監査、施設監査制度もなくはないが、まだ、中途半端だ。
会計士による、社会福祉法人の外部監査制度が、手の回らない行政を補うものになる事を願う。
屋上屋にならないように、湖山Gも積極的に関与し、お国に提案していきたい。
このような事を言うから、生意気だと言われるのだろう。
常に、自ら古い細胞を殺し、新たな細胞に変えていく生物のあり方を、動的平衡と言う。
湖山の組織の新陳代謝、経営手法も、常に変化、進歩していく。
幹部育成は、組織を引っ張って行く若手幹部だけではない。
老練な見識の高い、監査役も育成する。
社会福祉法人の監査役にこそ、プロフェッショナルが必要だ。
会計士の先生には、大いに期待したい。
つまり、会計士にも、意識改革が必要と言う事だ。
でも、その会計士には、新たなブルーオーシャンとなる。
来年度からは、コロナ無利子融資の返済が始まり、慌てる福祉法人も出てくる。
行政も、銀行も、頭を悩ませるに違いない。
新しい担い手は、湖山Gから生まれる。
強い意欲のある、新艦長も育ちつつあるが、名伯楽も必要。
会計士、弁護士に期待したい。
私は、そろそろ利用者側になる準備に掛かっている。

パルスオキシメーター 97・98・98
血糖 218 体温 36.1度

行政改革市民 代表 湖山 泰成

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