【銀座湖山日記/10月19日】穏やかなる者

【銀座湖山日記/10月19日】穏やかなる者

自分の声を聴くのは、辛く恥ずかしい。
父の声は、低音だが、穏やかで、優しかった。
怒鳴っている声の記憶はない。
母は、デートの時の声は最高だったと言って笑っていた。
会っての印象は聞かないようにした。
私は、若い時の方が、声が低かった。
ドスを聞かせようと意識していたのかもしれない。
若さを、態度やスーツの身なりや、話し方で、無意識に、隠そうとしていたのだと思う。
仙台での、竣工式での挨拶は、いつも東京にいる時よりも、ずっと、穏やかでゆっくりしていたと言われた。
いつも周りにいる、側近に言われて、考えた。
最近、東京では、戦いで、檄を飛ばす事項が多い。
会議で、怒ることも多い。
兎に角、血圧は上がらないのだが、血糖が上がる。
語気が厳しくなる。
最近は、そんな毎日だ。
恥ずかしながら、YouTubeで、竣工式の映像を確かめて見た。
自分の声を聴く恥ずかしさ別として、確かに、口調が穏やかで、流暢だ。
天の父が、挨拶をしているような気がした。
竣工式に続いて、永年勤続表彰式もあり、20年勤続の幹部の顔をしみじみと見た。
この、20年間、私は何をしていたのだろう。
20年前の自分はどんな存在だったのだろう。
その頃は、父は、母と全国の施設を視察して周ったはずだ。
この人たちは、両親の訪問をお世話してくれた。
その記憶を、今のうちに聞いておきたい。
20年永年勤続者は、湖山Gのレジェンドだ。
この恩人達を、銀座に呼んで、20年サミットを開催しようと思う。
湖山Gの歴史は、高齢者医療福祉の歴史、介護保険の歴史でもある。
それは、建前だが、父の思い出を聞いておきたい。
来年夏の40周年記念事業として、思い出の語りを映像で残しておきたい。
映画ファンから、人生初めての監督となるかもしれない。

本日職員新規PCR検査陽性者0名
ご苦労様です。感謝致します。

パルスオキシメーター 97・97・99
血糖 231 体温 36.1度

ずんだ餅 代表 湖山 泰成

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