自分の声を聴くのは、辛く恥ずかしい。
父の声は、低音だが、穏やかで、優しかった。
怒鳴っている声の記憶はない。
母は、デートの時の声は最高だったと言って笑っていた。
会っての印象は聞かないようにした。
私は、若い時の方が、声が低かった。
ドスを聞かせようと意識していたのかもしれない。
若さを、態度やスーツの身なりや、話し方で、無意識に、隠そうとしていたのだと思う。
仙台での、竣工式での挨拶は、いつも東京にいる時よりも、ずっと、穏やかでゆっくりしていたと言われた。
いつも周りにいる、側近に言われて、考えた。
最近、東京では、戦いで、檄を飛ばす事項が多い。
会議で、怒ることも多い。
兎に角、血圧は上がらないのだが、血糖が上がる。
語気が厳しくなる。
最近は、そんな毎日だ。
恥ずかしながら、YouTubeで、竣工式の映像を確かめて見た。
自分の声を聴く恥ずかしさ別として、確かに、口調が穏やかで、流暢だ。
天の父が、挨拶をしているような気がした。
竣工式に続いて、永年勤続表彰式もあり、20年勤続の幹部の顔をしみじみと見た。
この、20年間、私は何をしていたのだろう。
20年前の自分はどんな存在だったのだろう。
その頃は、父は、母と全国の施設を視察して周ったはずだ。
この人たちは、両親の訪問をお世話してくれた。
その記憶を、今のうちに聞いておきたい。
20年永年勤続者は、湖山Gのレジェンドだ。
この恩人達を、銀座に呼んで、20年サミットを開催しようと思う。
湖山Gの歴史は、高齢者医療福祉の歴史、介護保険の歴史でもある。
それは、建前だが、父の思い出を聞いておきたい。
来年夏の40周年記念事業として、思い出の語りを映像で残しておきたい。
映画ファンから、人生初めての監督となるかもしれない。
本日職員新規PCR検査陽性者0名
ご苦労様です。感謝致します。
パルスオキシメーター 97・97・99
血糖 231 体温 36.1度
ずんだ餅 代表 湖山 泰成
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