【銀座湖山日記/9月27日】老舗の温泉旅館

【銀座湖山日記/9月27日】老舗の温泉旅館

リゾートバブルの崩壊の後、東北、北陸の温泉地を調査旅行で周った。
町おこしの企画調査で、行政から招待されたのである。
コンサルタント、企業、学者の一行に、医療福祉担当者として。
中山間地、過疎地と言われる地域である。
どこも、温泉観光地。
そこには、由緒ある歴史ある老舗の温泉旅館がある。
社長は、二代目で、旦那集、地元の名士。
観光協会、温泉協会の理事長である。
奥さんが、旅館を仕切っていて、実力者。
はっきり言って、どなたも威張っている。
古い温泉が自慢。
でも、風呂場は、決して清潔感に溢れているわけではない。
風呂場のトイレは、古くて汚い感じがした。
食事は、団体旅行と同じ、旅館料理。
好みの選択はできない。
旅館の段取りに、客が合わせなければならない。
週末の団体客で成り立っている。
旅行会社が、黙っていても、送り込んでくれる。
料理もサービスも、老舗の押し付け、何十年も変わらない。
その歴史が売りなのだが。
老人ホームや、高齢者住宅を提案しても、職員が働かないと言う。
多くは、チップももらえる、週末の団体客以外、客にしたくないのだと言ういことが、やっと解ってきた。
でも、今は、その老舗温泉旅館の殆どは、世の中に残っていない。
様々な理由があるだろうが、時代遅れとなって、世の中から消えていった。
どの中居さんも、支配人も、威張っていた。
自信と誇りを持っていた。
でも、今は消えてなくなった。
福祉も同様かもしれない。
利用者は行政が送ってくれるから、営業も、競争もない。
定番サービスで、時代の変化を無視する。
傲慢と怠惰と惰性と慣れから進歩がない。
時は止まっている。
職員の竜宮城のようだった。
玉手箱を開けてはいけないのだと、後から気がついた。
目を覚まして、白髪の自分に気がつくのは、幸せでないのかもしれない。
私は、余計な事をしているのかもしれない。
だから、湖山の仕事に前向きで努力を厭わない職員は、宝物ととして大事にしたい。
数は少ないが。

本日職員新規PCR検査陽性者0名
ご苦労様です。感謝いたします。

パルスオキシメーター 98・98・99
血糖 107 体温 36.2度

銀座の若旦那 代表 湖山泰成

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