リゾートバブルの崩壊の後、東北、北陸の温泉地を調査旅行で周った。
町おこしの企画調査で、行政から招待されたのである。
コンサルタント、企業、学者の一行に、医療福祉担当者として。
中山間地、過疎地と言われる地域である。
どこも、温泉観光地。
そこには、由緒ある歴史ある老舗の温泉旅館がある。
社長は、二代目で、旦那集、地元の名士。
観光協会、温泉協会の理事長である。
奥さんが、旅館を仕切っていて、実力者。
はっきり言って、どなたも威張っている。
古い温泉が自慢。
でも、風呂場は、決して清潔感に溢れているわけではない。
風呂場のトイレは、古くて汚い感じがした。
食事は、団体旅行と同じ、旅館料理。
好みの選択はできない。
旅館の段取りに、客が合わせなければならない。
週末の団体客で成り立っている。
旅行会社が、黙っていても、送り込んでくれる。
料理もサービスも、老舗の押し付け、何十年も変わらない。
その歴史が売りなのだが。
老人ホームや、高齢者住宅を提案しても、職員が働かないと言う。
多くは、チップももらえる、週末の団体客以外、客にしたくないのだと言ういことが、やっと解ってきた。
でも、今は、その老舗温泉旅館の殆どは、世の中に残っていない。
様々な理由があるだろうが、時代遅れとなって、世の中から消えていった。
どの中居さんも、支配人も、威張っていた。
自信と誇りを持っていた。
でも、今は消えてなくなった。
福祉も同様かもしれない。
利用者は行政が送ってくれるから、営業も、競争もない。
定番サービスで、時代の変化を無視する。
傲慢と怠惰と惰性と慣れから進歩がない。
時は止まっている。
職員の竜宮城のようだった。
玉手箱を開けてはいけないのだと、後から気がついた。
目を覚まして、白髪の自分に気がつくのは、幸せでないのかもしれない。
私は、余計な事をしているのかもしれない。
だから、湖山の仕事に前向きで努力を厭わない職員は、宝物ととして大事にしたい。
数は少ないが。
本日職員新規PCR検査陽性者0名
ご苦労様です。感謝いたします。
パルスオキシメーター 98・98・99
血糖 107 体温 36.2度
銀座の若旦那 代表 湖山泰成
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