【銀座湖山日記/8月15日】ホットな演劇、クールな映画

【銀座湖山日記/8月15日】ホットな演劇、クールな映画

銀座の職員の観劇会を続けている。
港区でミュージカルを2度観た。
同じ演目である。
その劇団の演目は、今まで、大体観ているのだが、コロナで数年振りだ。
人生初のミュージカルは、小学校2年の時、英国の劇団のオリバーだった。
嫌がる私を母が無理やり連れて行った。
でも、始まると、舞台の熱気に巻き込まれて、まさしく、かぶり付きで、一瞬も目が離せなかった。
最前列から2番目で、舞台の息吹きも振動も伝わって来た。
その時のシーンは、今でも思い出せる。
舞台を一心に観ている、隣の席の母の横顔も、今でも瞼に浮かぶ。
子供の時に、母と観た演劇と映画は、全て思い出せる。
その後は、映画のメリー・ポピンズ、サウンド・オブ・ミュージックと繋がるのだが。
ウエスト・サイド・ストーリーは、何時頃、観たのか、記憶に定かではない。
多分、1人で観に行ったのだろう。
ポスターは覚えている。
テレビが最初だったかもしれない。
今回の2回の観劇は、感動の度合い、感情移入の度合いが大分違った。
座席によって、見える世界が違う。
目に入る役者が違う。
役者の歌や踊りの出来が、多少違う。
毎回、生の演技だから当たり前だが。
今回の2度目では、最後は、全観客がスタンディング・オベーションで、拍手喝采。
役者の気持ちの盛り上がりが、ファンと一体となっていた。
舞台と客席との一体感は、気持ちの良いものだ。
演劇は、役者身体の生の声が、観客の心を揺さぶる。
オペラと同じ。
役者の魅力を熱く感じる。
一方、映画は全体芸術。
カメラアングルや、編集の効果が大きい。
比較すると、映画は、クールな媒体だとわかる。
観ている自分は、客観的だ。
自分の身は安全だ。
でも、劇場の観客は安全ではいられない。
役者の、生きた身体の魅力に取り込まれる。
劇場の観客と役者と一体感が生まれる。
ホットな時間空間となる。
湖山の施設は、劇場、舞台。
観客は、患者、高齢者とその家族、そして、園児。
役者は、そこで働く、職員、貴方自身だ。
私は、プロデューサー、兼、劇場主。
今日も、満場の観客を湧かせてほしい。

本日職員新規PCR検査陽性者1名
ご苦労様です。感謝いたします。

今朝のパルスオキシメーター 99・99・99
血糖 157 体温 36.3度

老いたアラジンの冒険 代表 湖山 泰成

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