【銀座湖山日記/7月17日】私小説か大河ドラマか

【銀座湖山日記/7月17日】私小説か大河ドラマか

予想通り、東京オリンピックの映画の評判がよろしくない。
映画館も、殆ど観客はいない。
海外映画祭でしか名前を聞かない女性監督を選ぶ方が、勘違いをしていたと思う。
所詮、国家権力の発露でしかない、世界大会を、芸術性の高い映画にしたいと言う、政治的選択としか思えない。
オリンピック映画には、歴史的ドキュメント映画としての記録性も求められる。
そこに、監督は、自分の作家性、芸術性を持ち込む。
国家としての運営委員会は、NHKに純粋に記録番組を映画版に編集させた方が良かったのではないか。
2020年版は、A版,B版二本立て。
無名選手の苦労を追ったり、政治家や実行委員会の裏方を撮影したり。
一筋縄ではいかない、監督の性分を見せつけている。
これは、国家予算で、公式記録映画として制作されるべきではなかった。
監督の個人オリジナル映画だ。
監督の私小説作品。
どこの場面でも、監督の自己主張、自分の作品であると叫んでいるのが聞こえる。
国費で、税金で、公式記録の趣旨とは違う。
1964年の東京オリンピックは、泰成君は小学生だった。
この時の公式映画も、記録映画に関心のない監督が、スポーツ記録映画にしないと、芸術性高いと自称する映画を撮り、論議を呼んだ。
結局、政治家の怒りを買って、再編集されたと記憶している。
大作映画には、歴史観のあるテーマが必要だ。
個人の感性のみの私小説は、又、別物。
私小説は、文庫で1人寂しく読むのが、お似合い。
大映画館で、大音響で、観る国民映画は、又、別物だ。
骨太な映画を観たくなった。

今朝のパルスオキシメータ 98・98・99
食前血糖 222 深夜の素麺 体温 36.6度

巨匠 代表 湖山 泰成

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【銀座湖山日記】

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