【銀座湖山日記/7月8日】富士での再会

【銀座湖山日記/7月8日】富士での再会

久しぶりに、富士の施設を見て回る。
25年前に、私自身が設計を指揮した老健。
玄関を入ると、ガラス越しに、事務所が見える。
天窓があり、光がさす。
正面奥には、中庭が明るい。
左方向は、広いデイケア。
右方向は、リハビリ。
リゾートホテル設計と称した、1階全体を一望できる開放感ある設計。
そう、厨房から、広いカウンター越しに、食事を提供できる。
屋上からは、駿河湾と、富士山が一望できる。
あいにく、雲空で、富士山は全く見えなかった。
隣は、グループホーム。
名前を「おとなりさん」と言う。
勿論、私の命名ではない。
職員がこだわって名付けたのだ。
私は、次に作るグループホームは、「お向かいさん」にするのか、と揶揄った事を思い出した。
入り口が、おしゃれで、当時としては、介護施設らしくない。
あくまでも、当時としては、だが。
近くのデイサービスは、平家でオープンキッチンのイタリアレストラン風。
開業の時は、営業に自身がなく、黒字にならなければ、カフェに転換してもしょうがないと、覚悟して開業した。
天井が高く、事務所は中二階にあり、そこから、デイサービスを見渡せる。
レストランの方が似合う設計内装だ。
懐かしい、懐かしい。
25年前の、私の設計センスが満ちている。
小説家は、処女作に作家性の全てがある、と言う。
施設づくりも同じだ。
措置時代の福祉施設を否定する、意気込み一杯の施設作りだった。
あの当時は、力んでいた。
若かったのだ。
当時、新卒で入職した者が、何人も施設長となっている。
その者たちと、会食した。
あの当時の研修会での風貌を思い出すと、感慨無量。
白髪の自分が、老いた訳だ。
雲空であっても、私には、富士山が見える。
いつでも。
今でも。
何処にいても。

本日職員新規PCR 検査陽性0
ご苦労様です。感謝します。

今朝のパルスオキシメータ 96・97・97
血糖 163 体温 36.0度

富士山の麓にて 代表 湖山 泰成

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