【銀座湖山日記/6月26日】躾る人

【銀座湖山日記/6月26日】躾る人

昔、地方の町村に行くと、歳を取った保健婦や、保育園の園長が、誰にもえらく威張った態度なので、驚く事があった。
年下の福祉部長や、町長に対しても、ふんぞり帰って、威張っている。
まわりも、諦めて注意をしない。
現場に永くいると、そうなる。
工場でも、調理場でも。
保育園だと、園児に対するお母さん役。
親も、先生には、気を使って先生、先生と下手に出る。
子供を託しているからなのだが、やがて、本人は自分が誰よりも、偉くなったように錯覚して、誰にも、そういう態度でしか応じられなくなってしまう。
政治家も、一度政治家になってしまうと、落選しても、サラリーマンには戻れない。
先生と呼ばれる商売は、転業が利かない。
でも、名医、教授と呼ばれる人で、威張っている人は見たことがない。
少なくとも、有名大学や、大学病院では。
湖山に来てくださっている大学教授も例外がない。
あまりにも、腰が低くて、謙虚なので、こちらが恥ずかしくなってしまう。
それに比べて、社会福祉法人の理事長や、年配の相談員は、何故か威張る。
名医と言われる病院の院長でそういう人はいない。
社会的に許されないからだ。
福祉の世界では、サービス提供者が今でも威張っている。
福祉の世界だけ、驕れる者が許される世界だとは思わないのだが。
今は、大学、学校、学生に選ばれる為の競争にさらされて大変だ。
これからは、幼稚園も保育園も親に選ばれないと、定員縮小で、職員をリストラしなければならなくなる。
政府は、介護福祉師と保育師の免許を相互取得しやすいように免許制度を変えた。
湖山では、その為の教育制度を作る。
少子高齢化の社会でも、新たな職場を作る。
常に、謙虚に学ぶ姿勢があれば、というより、学ぶ心がなければ、福祉の世界でも生き残っていけなくなる。
幼稚園は、学校法人で、教育だから福祉ではないとか。
保育園は、福祉だから、教育ではないとか。
そういう時代は終わった。
子ども園の創設が新しい時代の証。
教育と福祉の双方の良いところを持たなければならない。
医療と介護も同様。
昔、故聖道理事長から、仕事をしている秘書にお茶を入れなさいと言われた事があった。
私は、来客も切れて、暇そうにしていたからだ。
笑ってしまったが、父の言いようが、あまりにも自然なので、私は喜んで秘書とお茶をした。
私の淹れたお茶が、秘書には、美味しかったかどうかは、疑問だが。
父は、走って外来に向かって行った。
その笑顔の、院長室を飛び出す父の後ろ姿は、今でも、忘れない。
きっと、その時の秘書も忘れないでいてくれてると思う。
決して、威張る事のない人だった。
最近、私に対しても、礼儀正しいとは言えない態度の職員がいる。
私が、歳をとって、傲慢になってきたのだろうか。
いい歳をして、礼儀も知らない、粗野な人が増えた。
昔は、躾がなってないと言った。
しつけと言う言葉は、もう、死語になったのは確かだ。
威張っている人は、私を躾ているつもりなのだろうか。
やはり、失礼で、傲慢な人だ。

本日職員新規PCR検査陽性者0
ご苦労様です。感謝致します。

パルスオキシメータ 99・98・99
食前血糖 146 体温 36.2度

傲慢な園児 代表 湖山 泰成

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