【銀座湖山日記/6月21日】開業医の統治不全

【銀座湖山日記/6月21日】開業医の統治不全

新聞記事で、医療体制改革の問題指摘が続く。
状況分析、つまり、病気診断は正しい。
でも、治療は難しい。
治療法はあるのだろうか。
病気の根本的原因にまで、考えが至っていない。
自由開業制から、国の強制権の行使可能な制度に変えれば良いと言う。
疑問だ。
国家管理がしっかりしている英国の制度が世界のあこがれになっていない。
一方、医療が、自由金儲け産業の筆頭となったアメリカも、ああはなりたくないと、世界中から思われている。
共産主義医療制度と、自由資本主義医療と、世界的には、どちらもうまくいっているようには見えない。
国家規制でうまくいくならば、公的病院はうまくいっているか。
公的病院のガバナンスも、効いていないと思う。
病院での勤務は当直が厳しいので、開業医になる人も多いとか。
確かに、保育園は、夜間勤務も、日曜もあるが、幼稚園は、昼のみ、土日は休み。
幼稚園の母親は、専業主婦。
幼稚園の先生も、保育士に比べたら、勤務時間は少ない。
少なくとも、夜間幼稚園というのは、ないだろう。
教育と農業と、医療の制度は、似ている部分と違う部分がある。
医師免許は、オールマイティであり、且つ、専門医制度で、実際の診療は制限されている。
教育は、実質的に免許そのもので規制されている。
保育士と、幼稚園小学校の教員免許と、大学教育においては、完全に分断されている。
大学教員、教授職も、保育士とは相容れない。
かかりつけ医や家庭医は、保育並みの世界に近い。
大学、大学病院の研究診療と、保育園の保育をごっちゃにしてはいないか。
つまり、コンセントのサイズを沢山作りすぎた。
他の機器には、入らない、繋がらない。
原発の時の発電機のコンセントのサイズが違って、繋がらなかった問題を思い出した。
何のためだ。
他の機種の電子機器で使えないようにするためだ。
日本の社会保障は、縦割り、蛸壺、棚田制度。
制度、教育の根本を考え直さないと、大学教員を、保育園で働けと言っても、現実的ではない。
では、どうしたら、良いのか。
農業と同じ。
世代交代しないと、どうにもならない。
20代の医師は、総合病院での勤務研修を全員義務付ける施策もあるだろう。
病院医師の給与を、開業医より高くなるように設定し直す案もあるだろう。
規制強化も、規制緩和もある。
でも、もっと、根本に、問題の根はあると思う。
日本の社会意識、社会構造の問題だからだ。
私は、悲観的だ。
だから、社会改革は諦めた。
医療介護一体改革の湖山グループでしか、道はない。
足元、我が身から、我がチーム、我が法人から取り組む。
改革という意識はない。
正しい医療と、未来への介護。
そして、生涯の思い出となる保育。
最後は、生存、持続できる経営。
疲れ果てる訳だ。

本日職員新規PCR検査陽性者1名
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 97・98・97
食前血糖 189 体温 36.2度

ドンキホーテ 代表 湖山 泰成

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