【銀座湖山日記/6月20日】パブリック・アート

【銀座湖山日記/6月20日】パブリック・アート

40年前のリゾート・バブルの頃、公園・市庁舎などの公共施設では、パブリック・アートとして、アートを取り入れる考え方があった。
欧米がモデル。
建築費の2%相当が予算。
市庁舎のロビーに、壁画や彫刻が置かれた。
公園のど真ん中に、現代美術のオブジェが置かれた。
当時は、行政建物、公園、リゾート位で、病院・福祉施設は対象でなかった。
公共建物にしか、実質的には、予算がつかない。
更に、維持費も掛かるのだ。
病院の医療保険収益では、そこまで手が出ない。
個人財産の持分のある民間病院に、アートの補助金は出せない。
今度の政策提言は、公園・病院にとある。
でも、担当省庁は、経済産業省。
多分、民間の自努力でアートを整備しろという提言だろう。
アーティストや、画廊への経済支援には、なるかもしれないが、医療崩壊と言われる病院側には、お金がない。
それなのに、補助金は出ない。
自己資金で、病院を美術館のように出来る法人はわずか。
ヨーロッパでは、税金からの補助金も、キリスト教会からの寄付も歴史的に莫大だ。
湖山Gでは、特養を特定のアーティストの作品を展示する個人美術館としている。
これは、社会福祉法人だから、寄付者は、寄付控除を受けれるからだ。
病院にも、個人からの寄付に、寄付控除を受けられるようにしないと、お金は集まらないと思う。
市民の暮らしの中にアートを。
病院、福祉施設アートを導入する運動を、アーツ・フォア・ヘルスと言う。
私は、美大生が、医療福祉施設で、作品を残していく活動を支援していたことがある。
学生と、老人とのアート・コミュニケーション。
コロナで、途絶えているが、また、再開しなくてはならない。
ネット・オンラインでのアート活動かもしれない。
アートは、作家の魂が感じられるものでなくてはならないと思っている。
ストリート・アートのバンクシーのようなものは、偽物だと思う。
時代を超えて残る本物の芸術ではないだろう。
100年経ったら、社会から忘れ去られているだろう。
残るのは、残る価値があるのは、本物だけだ。
私達の医療福祉は、本物か。
自ら問いかけて欲しい。

本日職員新規PCR検査陽性者1名
ご苦労様です。感謝いたします。

今朝のパルスオキシメータ 98・97・97
食前血糖 213 体温 36.0度

人生こそ、アート 代表 湖山 泰成

ーーーーーーー 

【銀座湖山日記】

http://koyama-cn.com/

● https://www.facebook.com/koyama7412