【銀座湖山日記/5月22日】カッチーニのアヴェ・マリア

【銀座湖山日記/5月22日】カッチーニのアヴェ・マリア

一日中、カッチーニのアヴェ・マリアを聞いている。
ネットで、世界中のバイオリニストの演奏を聴ける。
繰り返し、繰り返し、繰り返し、終わる事なく。
仕事は、ネットで報告書を読んで、メールで返信するだけ。
返事は、了解です、ご苦労様、任せます、そればかり。
たまの、艦長会議メンバーから、励まされるお便りは嬉しい。
でも、殆どは、事故、事件、不祥事の報告。
たまに、交通事故もあるが、駐車場で接触したくらいで、人身事故は殆どない。
電話で、仔細を確認するが、担当幹部は、申し訳ありませんの謝罪ばかり。
そんな言葉を聞きたくて、電話をしているわけではない。
叱りたくて、電話をしているわけではない。
迅速な対応、対処が必要だから連絡して事実確認をしているのだ。
私への謝罪と反省は、事件処理の後の調査委員会、懲罰委員会の後で良い。
それよりも、火を消す事が先。
事故事件にあたった現場職員をフォローし、ケアするのが、上司の仕事。
最近は、記録テレビカメラを施設内に設置しておいたお陰で、介護事故原因の究明が早い。
お陰で、職員を守る事ができた事例が多くなった。
勿論、職員の不祥事の証明となった事件もある。
父が言っていた。
私を誤魔化す事は出来ても、天は誤魔化せない。
神と言わないところが、キリスト教徒になり損なった、父らしいセリフ。
今聴いている、通称、カッチーニのアヴェ・マリアは、実は、作曲者は、冷戦時代のロシアの作曲家。
あの、そそる哀愁のメロディは、社会合理主義に相応しくないと、国家権力が弾圧をしたらしい。
作曲家は、身を守る為に、過去の作曲家の作品として発表された。
今の湖山では、そんな恐れはないはず。
でも、責任を取らず、部下のせいにする幹部は悲しかな、存在する。
監督者が、自ら処分をするのを逃げたくて、私に事務的な報告しかしない無責任幹部。
報告だけで、責任をたらい回しにする組織。
一方、最高責任者の私は、哀愁をそそられるメロディに浸っている。
曲後半の盛り上がりで、自分の気持ちを鼓舞しようとしているのだが。
布団を被って、バイオリンの音に浸っている老人は、箱舟で彷徨う動物と同じだ。
今を生き延びて、新大陸に辿り着くまで、天に祈るだけだ。
来週からは、竣工式で、久しぶりに、現場に行く。
楽しみにしている。
孤独は嫌いだ。

本日職員新規PCR検査陽性者0名
ご苦労様です。感謝いたします。

今朝のパルスオキシメータ 96・97・97
食前血糖 150

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