【銀座湖山日記/5月8日】介護の文化は日本語

【銀座湖山日記/5月8日】介護の文化は日本語

時代が求める、ダイバーシティ、SDGsなど多様性は、地域文化、民族文化を理解し、尊重すると言う事。
湖山Gは、その発祥の歴史から、多様性を実践している。
だから、どこでも医療介護事業を立ち上げる事ができた。
これからは、より一層、海外からの技能実習生、特定技能など、他国からの研修生を受けいるる。
そこで、感じたのは、日本は、技術レベルで全てを仕分けしようとしていて、ソフトや文化や人間性を、あまり考慮していない事だ。
技能実習生度も、ISOもそうだ。
製造業、農業、つまり物を対象とした仕事で、人間を対象としていない分野のみで考えている。
農業にも、植物を愛する気持ちがあると思うが、我儘勝手な人間をお客にする仕事とは区別する事を許して欲しい。
介護の留学生の教育には、介護技術一辺倒の今までのカリキュラムでは、不十分だと思う。
日本語教育がその実態の多くを占める。
でも、その事から、その国の文化はその国の言語と一体だと知らされる。
昔、ロックが欧米から来て、日本でも流行した時代。
ロックは英語で歌うべきか、日本語に翻訳して歌っても良いものか、論争があった。
日本語で良いと主張し、実践したのが、大瀧詠一だったと思う。
今の私には、どちらでも、良いと思うが、日本語のロックは、英国のロックとは明らかに、別物に生まれ変わったと思う。
歌う人だけでなく、聴く人も英国人と違うからだ。
インドのカレーと日本のカレーくらい違う。
中国の麺と日本のラーメンくらい違う。
そこが、文化の大事さ、素晴らしさ、難しさ。
日本で、日本語で介護を教える、学ぶ。
当たり前と思って来た事に疑問が浮かんだ。
日本に、在日中国人、在日韓国人専用の老人ホームを作ったらどうなるだろう。
韓国語、中国語の介護用語で教える時代が来るだろうか。
学術用語をアジアで最初に母国語で作って教えたのは、明治時代の日本。
アジアの多くの国では大学教育は、英語そのままで教えた。
日本は、日本語で世界の最先端学問を学べる。
英語やフランス語を習得していなくても。
日本の介護の真髄を教えるのに、日本語の専門用語を使うのは意義がある。
日本語の専門用語の組成にも、解釈と論議の歴史があった。
その代わり、措置、慰問、福祉などの用語も今となっては、時代に合わなくなっていると思う。
時代に即した、新しい専門用語の発明と社会への浸透は、長い時代を必要とする。
アジアの各国で、介護日本語が専門用語として広まるのか、それぞれの国で翻訳されるのか。
日本では、カタカナ英語が用語として広まり、やがてカタカナ日本語として認知される。
外来語を日本語に取り込んでしまえるのも、日本の外来尊重文化と言える。
欧米文化先取国日本の停滞は、外国に対する好奇心が衰退したからかもしれない。
アジアに対する好奇心と文化を、尊重して学ぶ姿勢が、これから必要とされているのかもしれない。
神奈川では、湖山で働くベトナム人職員が、100人になろうとしている。
ベトナム文化から学ぶ事によって、日本の湖山Gも、日本の介護も、より一層進歩できるようになる。
それが、湖山の教育文化だと誇りに思っている。

本日職員新規PCR検査陽性者0名
ご苦労様です。感謝いたします。

今朝のパルスオキシメータ 96・97・98
食前血糖 188

言葉を愛する 代表 湖山泰成

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