【銀座湖山日記/4月20日】ソフトとハード

【銀座湖山日記/4月20日】ソフトとハード

40年前、老人病院を見て回った。
民間病院として、将来性のある分野だったから。
ホテルのような、高級老人病院もあった。
でも、建物、内装、家具は良くても、全体が金儲け主義がして、好感が持てなかった。
看護も、介護もなさそうだった。
認知症患者への抑制を隠しているか、相当に投薬されていると感じた。
リハビリや、終末期に著名な医師のいる病院も見た。
医療は信用できたが、環境は最悪だった。
大部屋で、暗く、匂いが凄かった。
カーテンも開けっぱなしで、プライバシーはなかった。
見舞いの家族も誰もいなかった。
当時、つてのある病院を見て回ったが、仮にも親を入れたいと思う病院はなかった。
それで、湖山Gの最初の病院を企画した時、幹部の合言葉は、親を入れたいと思う病院を作ろうとなった。
実際、父は、6年入院して、職員に囲まれ、保育所の園児と毎日ふれあい、幸せに看取られて人生を終えた。
幸せだったと思う。
その時以来確信を持つようになった。
良い設計の建物は、良い看護介護を育む。
悪い設計の建物は、看護介護を疲弊させる。
良いハードも良いソフトも両方必要。
職員が建物を作るわけではない。
先に、経営者が資金を投入して、最良の建物設備を用意して、職員に働いでもらうのだ。
劇場を建てて、舞台を用意して、初めて劇団はできる。
良い劇場に、良い役者は揃う。
湖山は良い劇場を建て、良い役者が集うようになった。
でも、その劇場も25年以上となり、改修や建て替えが必要となった。
ソフトについては、こやまケアや、チームケア学会がある。
でも、ハードは設計事務所だよりだった。
地震災害対策。
空調、省エネ設備。
コロナ対策の動線を配慮した設計。
今までの湖山Gの経験と実績を、13000人の湖山全施設に共有させる。
そして、その知恵を社会に還元する。
新しく、介護建築設備学会を、湖山Gの全法人で設立した。
設計会社、建設会社、設備会社、医療介護機器会社、IT会社。
そして、給食、清掃、設備保守管理会社。
全ての関係会社に参加してもらう。
湖山Gに隠すものはない。
医療看護介護保育は、社会のものだから。
独占すべき英知はない。
新しい設計、機器も、世の多くのスタッフに望まれなければ使われない。
世の家族の多くに認められなければ、病院も介護施設も選ばれない。
新しい特養のかたちとして、新型特養ホームの写真集を発刊したのを契機に決断した。
大病院の建築学会はあるが、介護系の中小施設の建物設備の学会はない。
丁度、介護保険施設も20年を超え、改修建て替えの時代を迎える。
医療は科学、介護は文化。
その湖山の全てを社会に提供する。
多くの識者と、ノウハウを求める事業者に入会して欲しい。
新たな友を求めている。
業界を刷新する、新しい息吹きとなりたい。

本日職員新規PCR検査陽性者2名
ご苦労様です。感謝いたします。

今朝のパルスオキシメータ 98・98・98
食前血糖 183
新しい旗を揚げる 学会代表 湖山 泰成

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