40年前、老人病院を見て回った。
民間病院として、将来性のある分野だったから。
ホテルのような、高級老人病院もあった。
でも、建物、内装、家具は良くても、全体が金儲け主義がして、好感が持てなかった。
看護も、介護もなさそうだった。
認知症患者への抑制を隠しているか、相当に投薬されていると感じた。
リハビリや、終末期に著名な医師のいる病院も見た。
医療は信用できたが、環境は最悪だった。
大部屋で、暗く、匂いが凄かった。
カーテンも開けっぱなしで、プライバシーはなかった。
見舞いの家族も誰もいなかった。
当時、つてのある病院を見て回ったが、仮にも親を入れたいと思う病院はなかった。
それで、湖山Gの最初の病院を企画した時、幹部の合言葉は、親を入れたいと思う病院を作ろうとなった。
実際、父は、6年入院して、職員に囲まれ、保育所の園児と毎日ふれあい、幸せに看取られて人生を終えた。
幸せだったと思う。
その時以来確信を持つようになった。
良い設計の建物は、良い看護介護を育む。
悪い設計の建物は、看護介護を疲弊させる。
良いハードも良いソフトも両方必要。
職員が建物を作るわけではない。
先に、経営者が資金を投入して、最良の建物設備を用意して、職員に働いでもらうのだ。
劇場を建てて、舞台を用意して、初めて劇団はできる。
良い劇場に、良い役者は揃う。
湖山は良い劇場を建て、良い役者が集うようになった。
でも、その劇場も25年以上となり、改修や建て替えが必要となった。
ソフトについては、こやまケアや、チームケア学会がある。
でも、ハードは設計事務所だよりだった。
地震災害対策。
空調、省エネ設備。
コロナ対策の動線を配慮した設計。
今までの湖山Gの経験と実績を、13000人の湖山全施設に共有させる。
そして、その知恵を社会に還元する。
新しく、介護建築設備学会を、湖山Gの全法人で設立した。
設計会社、建設会社、設備会社、医療介護機器会社、IT会社。
そして、給食、清掃、設備保守管理会社。
全ての関係会社に参加してもらう。
湖山Gに隠すものはない。
医療看護介護保育は、社会のものだから。
独占すべき英知はない。
新しい設計、機器も、世の多くのスタッフに望まれなければ使われない。
世の家族の多くに認められなければ、病院も介護施設も選ばれない。
新しい特養のかたちとして、新型特養ホームの写真集を発刊したのを契機に決断した。
大病院の建築学会はあるが、介護系の中小施設の建物設備の学会はない。
丁度、介護保険施設も20年を超え、改修建て替えの時代を迎える。
医療は科学、介護は文化。
その湖山の全てを社会に提供する。
多くの識者と、ノウハウを求める事業者に入会して欲しい。
新たな友を求めている。
業界を刷新する、新しい息吹きとなりたい。
本日職員新規PCR検査陽性者2名
ご苦労様です。感謝いたします。
今朝のパルスオキシメータ 98・98・98
食前血糖 183
新しい旗を揚げる 学会代表 湖山 泰成
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