【銀座湖山日記/1月12日】消えゆく名画座

【銀座湖山日記/1月12日】消えゆく名画座

東京・神保町の岩波ホールが、今年7月で閉館となる。
私が中学生の時に開館。
神田の古本屋街をうろついていた頃、神田三省堂から始まって、岩波ホールで映画を観て帰るのが、習慣だった。
昼は、神田ランチョンで、カレーを食べて。
そういえば、神田は、カレー屋さんが多い街だった。
岩波ホールは、ミニシアターと言えない。
岩波ホールはホール。
映画館としか、使われたなかったと思うが、文化ホールとしての、印象が深い。
政治的、文化的、ノンフィクションも多かったと思う。
アート系、マイナーと言わせない、文化の殿堂といったイメージ。
特に、中学高校の頃は、岩波文化として、神田の象徴だった。
三省堂と一緒に。
三省堂が、神田の東の入り口なら、岩波ホールは。西の出口だった。
何時も、試写会のような、緊張した空気が張り詰めていた。
観客も、白髪の高齢者ばかり。
若い人は、いなかった。
デートで来るカップルもいなかった。
若い人に継承されない文化は、やがて衰退消滅する。
いくら、洗練された素晴らしいものであっても。
名前を思い出す。
渋谷全線座。飯田橋佳作座。大塚名画座。そして、銀座並木座。
健在なのは、池袋文芸坐くらいか。
毎月1回は、通った映画青年の聖地。
今の若い人は、デートに何処に行くのだろう。
オジサンには、関係のない事ですが。

本日職員新規PCR検査陽性者2名
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 97・97・99
サンドイッチと牛乳買って映画館に行く中学生 代表 湖山 泰成

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