【銀座湖山日記/12月9日】信じる者の定め、裏切られる者の魂

【銀座湖山日記/12月9日】信じる者の定め、裏切られる者の魂

明け方、まだ日が暗い頃に目が覚めて、オンラインで新聞を読んで、テレビニュースを観る。30年前に、最初の特養ホームの家族介護教室に宿泊した。明け方に、施設を見回ると、大勢の入居者が、デイサービスに集まっていた。車椅子の人もいる。ただ、ぼんやりと、中庭を見ている。日が登るのを待っているようだった。お寺で、座禅をしているような、静寂を覚えている。今の、自分の明け方の儀式は、この日記を書く事となった。1日の火入れ式。テレビニュースで、介護者が利用者への犯罪で逮捕されたと報道している。信じられない事だ。人の命を救う。人の命を守る。その事に、誇りを持ち、コロナの危険に我が身を晒し、不眠不休の戦いをしている職業人の中に、真逆の事をする人がいる。被害者とその家族の不幸を思いやるが、同時に、その施設の同僚と関係者の心情に同情する。その落胆と、ショックに同情する。状況は違えども、信頼する職員に裏切られた経営者の気持ちはわかる。職員を信用しなければ、チームケアは成り立たない。職員に任せなければ、施設運営は回らない。経営者は、最後の責任を取る覚悟で、いるのだが、納得出来ない事も多い。そんな社会だからこと、医療福祉こそ、人間信頼の最後の砦だと信じたい。信じる者の定めが、悲劇であっても。経営者の運命が、悲惨であっても。その魂は、救われて欲しい。でも、自分の魂は、救われるのだろうか。自分は、自己救済を求めて、この仕事を続けているのだと思う。
本日職員新規PCR 検査陽性者0ご苦労様です。感謝致します。
今朝のパルスオキシメータ 97・98・99悩める魂 代表 湖山泰成

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