大学院の経営学授業での質問。
多分、質問した人が若くして、管理職になったのでしょう。
私が、28歳で、病院の常任理事になって、銀座の救急病院を2年で再建した事の顛末を話しましたので。
私は不安になる余裕はありませんでした。
赤字の病院の運転資金を、自分の生命保険を担保に借りたのですから。
院長の父は、借金は嫌いだ、借金の保証人はもっと嫌いだ、と、子供みたいなことを言います。
診療以外は、子供みたいに世間知らずでした。
とにかく、毎月、資金繰りに追われ、何時自己破産するかわからない状況でした。
必死だったのです。
生きる為に。
湖山Gは、性別、年齢、能力、国籍、身長、体重、不問と言うのは、この時の体験からです。
部下と意識した事は、ありませんでした。
皆、私よりの年長の、国家資格者、専門家でしたから。
専門家チームの戦略家、コーチ、マネージャーが私の立ち位置だったのです。
優秀な野球チームの、フロントであり、監督であり、コーチであり、マネージャーであり、チームの選手のファンだったのです。
皆さん、尊敬できる、医師、看護師でした。
それ以外の人は、皆、辞めていきました。
職員が、プロの医療人として、働く為の環境整備が、私の仕事です。
必要なスタッフを採用する事。
パートの当直料を上げること。
銀行から、資金を借りること。
クレーマーの患者を断る事。
健保組合の理事や、大学の教授を接待する事。
セクハラの調理師を解雇する事。
賢い、ずるい幹部が逃げるトラブルに、全身全霊を上げてぶつかって行ったのです。
他に頼れる、信頼できる人はいませんでしたから。
古い幹部は、皆、敵でしたから。
自分が木っ端微塵になる事もありました。
でも、部下は、嘘をつかない、ひたむきな上司を見捨てる事はありません。
年上の部下と意識した途端、相手は、味方になりません。
相手も、年下の上司と意識しますから。
能力、経験はかないませんから、渦中の栗を拾って、問題解決の先頭に立ちます。
部下に指示して、安全な後ろに逃げる上司は、年上であっても、軽蔑されるだけです。
私は、先陣を切るリーダーの役を演じ、部下は、付き従う部下の役を演じただけです。
2年経つと、リベートにまみれていた医師、幹部はいなくなり、私同様の若いスタッフばかりになっていました。
スタッフの方が、辞めるか、残るか選択したのです。
私は、当時、私を選んだスタッフに感謝と尊敬したありません。
今でも、そう思います。
死戦を潜った、戦友には、年も性別もありません。
神輿は担がれるものであって、自分から乗るものではありません。
バカでパーであっても、担がれたら、神輿は神輿。
神の御加護はあったのでしょう。
歳を意識したら、負けです。
あなたは、役員であり、幹部であり、上司であり、オーナーであり、責任者なのです。
運命を受け入れなさい。
あなたが部下を見ているより、部下の方が上司を冷静に余裕を持って見ています。
患者、利用者との関係も同じです。
現代は、電子監視社会だそうです。
すべからく、全てを、神がご覧になっていると思うのと同じです。
若い時は、職員は、自分を理解してくれない、感謝してくれない、神はいないと思っていました。
今はそうでもありません。
神が見てくれていても、いなくても、今は、戦友と共にある。
これが、身の丈にあった幸せだと納得し、湖山Gの仲間に感謝しています。
私も、受容の段階に、やっと来たのですね。
部下を使おうとするな。
部下に使われる上司になってください。
自分の立ち位置に悩むのは、理解される新任上司の第一歩です。
ですから、貴方は見込みがあります。
少なくとも、私よりは。
本日職員新規PCR検査陽性者0
ご苦労様です。感謝致します。
今朝のパルスオキシメータ 96・97・98
僕も昔は若かった 代表 湖山 泰成
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