【銀座湖山日記/10月7日】既視感・デジャヴ

【銀座湖山日記/10月7日】既視感・デジャヴ

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映画館だけではなく、図書館に一日中浸るのも、好きだ。
図書館の中を歩いて、昔読んだ本を見つければ手に取り、めくる。
読んだ頃の事を思い出せるかどうか、記憶を探る。
出だしは思い出せないが、半ばあたりになると、自分の知識の棚にしまってあるのを見つけられる。
ストーリー記憶となっているので、著者の語る物語として聞くと、思い出せるのだ。
片言節句では、記憶に残らない。
知識には、味がある。
甘い知識、辛い知識。
知は、暖かい血でもあり、自分の心の地でもある。
自我も、人生の経験の知識の土台、地の上に立つ。
良い本は、美味しいコースメニュー。
コロナで、馴染みのレストランである図書館に行けないので、ネットで購入する本が増えた。
その為、銀座事務所の本棚の花瓶を施設に譲って、棚を空けた。
新刊本のはずなのだが、半ばで、この本は読んだような記憶がある。
この本の中身は既に理解している。知っている。
そう、感じる事が多い。
月刊誌の論文を膨らまして、新刊本にして出版する。
昔のハードカバーが、文庫本として、再刊。
でも、書名が変わっていて、表紙を変えただけだったり。
昔の歌は歌わないで欲しい。
新しい歌を聴きたいのだ。
最近、昔の映画をテレビで観る機械が増えた。
思い出のシーンが出てこない。
ラストシーンが、記憶と違う。
そんな事がザラだ。
私の記憶、思い出は、本当の本物、真実なのだろうか。
都合の良いように、自分で作った偽記憶ではなかろうか。
偽装記憶と言う。
最近、寝床で本を読んだり、テレビを観ていると、この自分の状況に、昔経験した事があるような錯覚に囚われた。
また、夢を見ているように思えた。
今、日記を書いているのも、夢かもしれない。
私の1番古い記憶は、
何歳かわからないが、昔の実家で、立ち上がって、ヨタヨタ歩き始めた記憶だ。
古い日本家屋で、縁側に座っている祖母に向かって倒れるように立ち上がった瞬間。
孫が初めて歩きはじめたのだ。
嬉しそうに手を叩いている。
その祖母の笑顔が映画のシーンのように蘇る。
これは、事実か、真実か。
きっと、これは、自分の偽装記憶に違いない。
楽しい思い出の多くは、自作自演の創作映像かもしれない。
それでも、楽しい記憶だけで人生を終えたい。
歳をとると、悲恋の映画は辛い。
楽しいインドのバサラムービーか、ミュージカル。
そう、年末には、ウエストサイドストーリーがリメイクされる。
スピルバーグのミュージカルと言うのが、どの様なものになっているのかは、自信がない。
でも、正月映画の本命である事は間違いない。
スピルバーグなら、オリジナルと全く違ったカメラワークとなる。
デジャヴにはなるまい。
コケないで欲しいと祈るばかりだ。

本日職員新規PCR検査陽性者0
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 97・97・98
巨匠 湖山泰成

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【銀座湖山日記】

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