泰成君の小学校は、皇居のある行政区。
通学に、地下鉄とバスで1時間30分掛かった。
小学校の初日から、3日間は、母が通学に付き添ってくれた。
ターミナル駅で、巨大な人の渦を初めて見た記憶は、今だに鮮明。
泰成君は、小中高校を都心区の公立学校に通った。
住所区以外の都心の公立小学校に通うのを、越境入学、越境通学と言った。
今は、もうないかも知れない。
子供が地元にいなくなったら、学校を統廃合すれば良いからだ。
当時は、生徒を広域で集めてでも、学校を存続させたのだ。
4日目からの1人での、遠距離通学は、怖くも、楽しい冒険旅行だった。
帰路には、デパートを探索する。
ランドセルを背負った、黄色の帽子を被った可愛い小学生は、幾度か警察官に呼び止められた。
小学校名と自宅の住所を、しっかりと言えば、放免してくれた。
未知なる探訪、未知なる人との出会い。
その頃から、好きだったのだろう。
さて、新聞によれば、国と都が医療機関に、コロナ入院の更なる要請。
病院も、何も好きで断るわけでない。
スタッフも医療機材も足らないのに、入院させられないのだ。
民間中小病院に、コロナ患者を入学させろと言っても、そうできないように制度と法律が作られて来た。
それよりも、保健所も、医療機関の紹介は、全て当該行政区でしか行わない。
首都圏の住民は、首都圏全県で、仕事も通学も通院もしている。
救急搬送も、広域で入院先を探しても、実際はなかなか見つからない現状。
なぜ、コロナばかり、行政区にこだわるのか。
保健所の管轄区で納めたいから、他県に入院するのは、許さないと言う指示だ。
東日本大震災の時も、県内の病院は全滅しているのに、他県に転床させるのは、許さないと行政に命じられた事がある。
その時は、行政命令を無視して、隣県の病院に100名転院させた。
湖山の責任で。
そうしなければ、命を落とした高齢者がいたと思う。
越境入学と言う、行政用語も時代遅れだと思う。
コロナ越境入院を許すと言うのも、考え方が逆ではないか。
野戦病院を作れと言う。
今は戦時と言う自覚はあるらしい。
県の境界は、国境か。
湖山に行政区の越境はない。
湖山がある所は、全て湖山区。湖山町。湖山県。
県を超えて、救援に行く。
本日職員新規PCR検査陽性者0
今朝のパルスオキシメータ 99・99・99
越境者 湖山泰成
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