【銀座湖山日記/8月5日】未来への介護

【銀座湖山日記/8月5日】未来への介護

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両親を亡くすと、自然に、自分の終活を意識するようになる。
我が親は、親を入れたい病院で人生の最期を送ってくれた。
次は、自分が入りたい介護施設の番なのだが、コロナ戦争や、湖山艦隊増強体制の中で、今は、それどころではない。
湖山はこれから、新しい成長期を迎える。
期待して見ていて欲しい。
第二の青春並みに、毎日アドレナリンが上がりっぱなし。
私は、昔から、頻脈・低血圧だった。
在宅蟄居が多くなると、ベットで横になってテレビを観たり、読書する時間が増えて、頻脈は治るようになった。
そのかわり、血圧が人並み、歳並みになった。
気候と同じで、どこかで調整している。
どこかが大雨になれば、どこかが日照りになる。
地球上の水分の総量は変わらない。
私の時間は、コロナで外のお付き合いがなくなった分、精神の内向に向かっている。
業務報告、ニュースをネットで耽溺するように読む毎日。
1人座禅して瞑想の毎日。
未来を考えようとすればする程、記憶の底に沈み、子供時代の楽しかった頃を思い出す。
認知症患者が、病院から家に帰ると言う時の自宅は、今の自宅ではない。
子供の頃の楽しい思い出のある実家。
結婚して、生活に苦労した時代の家より、幼少時の家である事が多い。
夕方になると、食事を作らなければと言う時は、赤ん坊にミルクを飲ませる事を考えている。
男性だと、役員会があるから会社に行かなければと言う。
戻る時代は、課長で辛かった時代でも、副社長の時代でもなく、社長になって偉くなった、最高に人生が輝いていた時代に戻る。
学者なら、辛かった助手の時代に戻る事はなく、勿論偉い教授の時代に戻る。
だから、ボケは神様がくれた贈り物と言われる。
私も、心が傷つけられるような事があると、子供時代の楽しかった思い出が蘇る。
心の修復をしているだろう。
目の前の、孤独なお年寄りを、寂しい事のないように、幸せな人生を全う出来るようにお世話するのは、今の仕事。
人生を作り直す事は、誰にもできない。
私達も慰めようがない。
でも、湖山には、保育園も母子施設も学童保育もある。
可愛い幼児達を見ると、この子の70年後はどういう人生を送ったいるだろうかと、考えるようになった。
子供時代に、親から、先生友達から、社会から、ふんだんに愛されていれば、老いても良き思い出を持って、人生を振り返る事ができるのではないか。
我が身の今を、鑑みて、そう考えるようになった。
今の子供を幸せにする事は、今の保育だけの事ではない。
その人の、未来の介護になる。
その時、私達はこの世にはいないだろうが、私達のお世話が、その人の未来をも幸せにする。
未来への介護。
私の新しいテーマ。
湖山の理念を体現する新しい使命。
具体的な行動は、これからお話ししましょう。

本日新規職員PCR検査陽性者1名
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 97・99・99

1年3組 13番 湖山泰成君

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【銀座湖山日記】

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