【銀座湖山日記/8月4日】湖山は思い出づくり

【銀座湖山日記/8月4日】湖山は思い出づくり

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この日記は、明け方に書く。
心の奥底に深く沈んで行くと、そこに見えるのは、自分の子供の頃の両親の顔。
仕事の事も、職員の事も、自分の人生の事も、1人考えると、若い時の経験から、幼少時の思い出まで辿り着く。
巨匠オーソン・ウエルズ監督の映画 市民ケーンでは、新聞王が末期に一言、薔薇の蕾、と言い残して行く。
その言葉の謎を追うと、実は子供の頃の薔薇園の名前だったと言う物語だったように記憶している。
違っているかも知れないが、私の記憶の中では、変えようのない、新聞王となった市民ケーンの人生物語として確立している。
私も、それに近いような記憶が、映画のシーンのように蘇る事がある。
父に初めてスキーに連れて行ったもらい、転倒して、その時見上げた父の顔。
スポーツの素質のない、息子の能力を見極めた父親の複雑な顔だった。
小学校2年の時、初めて、母に本物のミュージカルに連れて行って貰った。
私は最初は嫌がったが、最前列で、生のミュージカルを観て次第に夢中になった。
英国から来た劇団のオリバーだった。
小学5年生の時に、母と観たサウンド・オブ・ミュージック。
どれも、私の人生の思い出。
妹とは、一度だけ映画を観た事がある。
小学生の時で、確か、ゴジラ対キングギドラではなかったかと思う。
二千円のお小遣いを貰い、ポップコーンやコーラを妹と贅沢したのも楽しい思い出だ。
当時の千円札二枚は、映画並みに心に残った。
今のお年寄りを寂しくないように、お世話するのが、私達の使命。
でも、子供に、70年後に思い出になるような楽しい思い出を作ってあげるのも、素晴らしい事だと思う。
湖山Gには、二つの母子施設があります。
幼児と若い母親が生活しています。
若い親子に、生涯大事に出来る思い出を作ってほしい。
その事に関われるのなら、私達自身も、素晴らしい人生の思い出を増やせると信じている。
子供達の思い出に、メロンと桃のお爺さんとして、記憶に残れたら、これほど幸せな老人はいない。
今日も、湖山の一員である事の幸せを大事にしたい。

本日新規職員PCR検査陽性者0
今朝のパルスオキシメータ 96・97・99

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【銀座湖山日記】

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