【銀座湖山日記/7月30日】スケルトン経済の時代

【銀座湖山日記/7月30日】スケルトン経済の時代

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今から、30年前、不動産バブル崩壊が始まった。
私は、銀座で、不動産成金が破産していくのを見ていた。
高級レストラン、料亭、高級ファッション店のオーナーが破産して、経営者が変わっていった。
店のブランドも海外ブランドに変わって行った。
その崩壊が訪れる時、崩壊の鐘は鳴らなかった。
世間は、妙な安定感と静けさがあり、庶民サラリーマンの生活は急には変わらないので、不動産で財を成した人が破産していくのは、他人事に見えた。
今の社会は、思い起こせば、あの時の妙な安定感、静けさに似ている。
大イベントのオリンピックがテレビで放映していても、社会は妙に静か。
コロナのせいもあるが、社会価値観、社会構造の転換の時期なのだと思う。
ホテルやレストランや焼き立てのパン屋や、落ち着いたカフェが沢山開店した。
オリンピックを頼りに、開業成長して来たサービス業が成り立たなくなっている。
30年前のバブル崩壊は金融引き締め、銀行の貸し剥がしで起きた。
今の凪経済は、銀行の貸し増しで支えられている。
病院も、老人ホームも、居酒屋も、あらゆる店舗が、赤字でも、借金で維持されている。
中国ではゾンビー企業と言うが、日本では、何と言うのだろう。
不動産バブルではなく、借金バブルだ。
質が良く、少し高めの商品や、サービスが赤字で成り立たない。
やがて、経済成長や、変化のない江戸時代、中世のような時代を迎えるように見える。
レジャー経済が崩壊するとしても、生きる為のミニマムな経済は無くならない。
医療・福祉、介護、保育、教育。
社会保障サービスは、不況の時代にこそ求められる。
その事業者は存在価値が増す。
社会構造の骨格たる仕事、仕組み。
それを私は、骨格経済、スケルトン経済と呼ぶ。
社会の基礎構造、屋台骨産業。
湖山Gは、地域社会の基盤事業だと自負している。
命と健康と生活を支えている。
バブルでも、不況でも、私達の存在価値は変わらない。
そう言う思いが強くなる日々この頃だ。

今日は、サービス付き高齢者住宅の竣工式に新潟に行きます。

本日新規職員PCR検査陽性者0
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 98・98・98

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【銀座湖山日記】

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