【銀座湖山日記/7月24日】被災地に立つ

【銀座湖山日記/7月24日】被災地に立つ

shinsai
東日本大震災3・11の2日後の3・13。
私は、3台のヘリで気仙沼の施設の隣に舞い降りた。
足元の崖まで、遥か遠くの海から津波が土砂を運んで迫っていた。
停電の真っ暗な施設玄関に入ると、100名以上の年配のお年寄りが、不意の来客者の私を見に押し寄せてきた。
皆さん、女性で和服だったと思う。
暗い玄関に立つ私。
暗いロビーに立つ、デイに来ていて帰れなくなったご利用者。
どちらも、生きた人間の様には見えなかった。
トラウマの様になった情景は、生涯忘れる事はあるまい。
現場に行く。
現地に立つという事は、テレビや報告書とは違う。
体験と言う記憶は、テレビや映画の映像とは違う。
五感の記憶。匂いや冷たい空気。震え。汗。涙。
人生の記憶は五感で作られる。
湖山Gの職員、仲間としての友情、共感は、汗と涙で作られる。
人生の記憶となる。
今日、渋谷の施設から、バスが熱海に出発する。
志願した学生達が、被災した熱海を視察する。
施設は停電断水だけて済んだが、足元まで、大規模土砂災害が広がって来ている。
線状降水帯の大雨の被害は、目の前。
被災を免れ、機能が復帰しても、地域の公共施設として被災者支援に努力しなければならない。
学生達は、人生で初めて被災地の悲惨さを目にするだろう。
ショックだろうが、同行の志を同じくした友や、湖山の先輩と一緒だ。
今日のツアーに参加しただけでも、勇気と志を讃えたい。
報告の写真や感想を聞く場を作るつもりだ。
私にとって、今年の東京オリンピックの記憶は、コロナと熱海の災害でしかない。
それが、私の仕事だ。

本日職員新規PCR検査陽性者0
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 97・98・97
代表 湖山泰成

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【銀座湖山日記】

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