【銀座湖山日記/6月26日】縮小する医療

【銀座湖山日記/6月26日】縮小する医療

4009934_s
お国は、これ50年前から医療費の拡大を憂慮し、抑制政策を第一とした。
医師と病床を増やさない事、更に老人患者を介護保険施設に移管させた。
更に、介護施設から、高齢者住宅、在宅へと、なるべく病院に入院しなくても良いように、多様な介護レベルの介護施設を制度化した。
あるゆる新設介護施設を、先頭を切って、湖山Gは開設してきた。
でも、やがて、人は寿命を終える。
日本においては、死亡診断書を書けるのは医師のみ。
結局、最期は医師のいる医療機関に送る。
特養ホームや特定介護付き施設なら、オンライン診療と血圧脈拍のデータと施設の看護師の看護記録に基づいて、遠隔診療で死亡診断をできるようになれば良いのだが。
コロナ環境では、老人の終末期医療が激増する。
都会の老人介護施設でも、過疎地の独居老人においても。
介護保険のおかげで、医療費の拡大は抑制された。
でも、その代わり、介護保険が膨大に膨れ上がる。
老人が生きるには、医療も看護も介護も生活も全てが必要。
中間施設として、老健・特養があれば、入院老人患者の在宅復帰が早まり、税金による財政負担の節減ができるというのは、机上の空論だ。
想定外に、コロナのせいで、結果として、この1年の医療費は1兆6千億円減少した。
その結果、中小病院や診療所は患者が激減した。
患者も医療機関へ行く事に慎重になった。
医療機関へのアクセスの良さが日本の医療体制の誇りだったのだが、コロナで状況は変わった。
今は、ワクチン接種だけでも、医師の絶対数が足らない。
その上で、医師の働き先の民間病院の職場が減っている。
診療科によって、コロナで忙しくなった科と、患者が来なくなって余裕が出てきた科と差が出てきた。
専門医制度によって、医師の偏在の融通が難しくなった事もある。
コロナは感染症。
昔の感染症病床、療養病床が、コロナには必要なのかもしれない。
東京の医師は、民間病院、診療所でアルバイトする事を前提に生活している。
高所得者は、地方の開業医の事。
東京の若手医師はの給与は官僚とさほど差はない。
週末の当直や、外来のアルバイトで、本給並みに稼いで生活していた。
学会参加や博士論文の制作に、昔は、製薬会社があるゆる面でサポートしていたが、今は昔とは程遠い。
このままでは、優秀な人は、官庁にも医療も目指さなくなる。
もう、すでにそうなっているような気がする。
湖山はすでに、特養ホームと小規模多機能は日本一になった。
今後のコロナ世界を俯瞰すると、改めて、次世代の医療の構築育成が必要だと確信した。
介護の世界だけでなく、医療の世界においても、人材の育成に尽力を尽くしたい。
優秀で、情熱のある若手医師との交流を心掛ける。
勿論、新設特養ホームの開設予定も、目白押しだ。
どの施設も採用と教育に苦労している。
この苦労は、永遠に変わるまい。
担当者に伝えたい。
採用は、誠実さだ。
教育は、親切の技術を身に付けさせる事だ。
自分の人間性が問われている。
勿論、私自身の。

本日新規職員PCR検査陽性者0
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 98・98・97

ーーーーーーー

【銀座湖山日記】

http://koyama-cn.com/

e58aa8e794bb-e6898be58abfe7aeade5a4b4-e68c89e994ae-e68c87e7a4ba