【銀座湖山日記/6月21日】生きた栄養学

【銀座湖山日記/6月21日】生きた栄養学

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昨日は、湖山Gの首都圏を中心とした栄養部会の打ち合わせをした。
担当幹部と、栄養部会担当の営養師で、今年の臨床営養学会で発表もする担当営養師。
若く意欲があるが、流石にたじろぎ、緊張している。
それはそうだろう。
臨床営養学会は、医師中心。病院中心。
湖山Gは介護施設が多い。
彼女も特養ホーム勤務。
でも、今の医療体制では、大学病院には、高齢者はいない。
成人病だけでの長期入院患者はいない。
皆、介護施設にいるわけだが、介護施設で医療データをとって、医療の学会に発表する事ができる施設、栄養師は湖山G位ではないだろうか。
湖山には、介護施設にも多数の栄養師がいる。
湖山の殆どが、食事サービスは直営。地産地消。
学生の就職採用説明会で、私は必ず言う。
営養師を目指す諸君。
大病院に就職しても、地下の営養師室で、1人孤独に電卓を叩くだけだ。
食材の重量から、営養計算をするだけだ。
食材も自分で選べない。
スタッフも、味付けも調理も。
委託会社の調理人の腕次第。
個人にあった、個別メニューもその場ではできない事が多い。
前日にお祭りメニューを指示しても、現場スタッフからは、本社を通してください、と言われる。
契約変更になるからだ。
患者に会うのも、医師の処方箋がないといけない。
自由に自然に営養指導はできない。
病院においては、医師専権のい医療行為になる。
介護施設においては、そのくびきはない。
営養師は利用者に最初に会い、既往症やアレルギーだけではなく、好みの果物から、味付けまできめ細かく聞き、それを実際の食事に生かせる。
個別に好みの料理を作り、美味しく食べて頂き、健康になる。
その全てを営養師が主体的に行う。
それを、私は生きた栄養学と称している。
そうでない、食材営養計算中心の栄養学を、物の栄養学と言う。私は。
美味しい食材を美味しく食べて、幸せに楽しく健康になる。
厨房設計から、食器から、食材から、スタッフから全て自前にこだわるのは、その実現の為だ。
昔、デイサービスで、病院から退院してきた利用者の女性に、何を食べたいかと聞いたら、ラーメンを食べたいと、言うので、その日のメニューを急遽ラーメンに変えてしまった営養課長がいた。
私は、全員でなくて、その人だけラーメンであっても良いのだよ、とアドバイスしたのは、25年前の事だ。
入所初日には、好きな果物やデザートをその日だけ、その人だけにつけてあげたらどうだろうかと、私は考えた事がある。
施設思想理念からは、難しいのだろうか。
今はそんな事はないが、昔は、病院給食は刑務所食事と変わらなかった。
刑務所にも栄養師はいると思う。
食事を家庭並みに、がこやまケアの原点だ。
湖山Gの、病院だけでなく、介護施設、保育園、いきいきプラザの喫茶店で働いている栄養士の諸君。
今年は、臨床営養学会で、湖山Gがスポンサーとなって、ランチョンセミナーを執り行う。
遠慮なく、出席してほしい。
専門の医師と交流してほしい。
湖山Gを代表して、発表する栄養士を励ましに行って欲しい。
湖山Gの営養師ほど、高齢者栄養学に貢献できる栄養師はいない。
やがて、そうなる。
私は自信を持っている。
ランチミーティングなので、栄養師の手作りの食事も検食した。
満足できる味だったので安心し、満足した。
これも、医療と福祉の社会への浸透と拡散。
そして、医療への貢献。
湖山Gの皆よ、学会へ行って発表しよう。
私達の努力と成果を社会に知ってもらおう。
営養師の社会的評価と職域を広げる事を湖山Gは目指します。

父の日のメールありがとうございます。
私の求められている事がよくわかりました。
もう、施設長達が、私に子供がいたら、これくらいだと思う年齢です。
父理事長が亡くなれば、息子の私が父理事長です。
まだ、やっと心構えができたくらいですが。
覚悟はあります。

本日新規職員PCR検査陽性者0
ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 98・99・98
代表 湖山泰成

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【銀座湖山日記】

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