【銀座湖山日記/6月13日】泰成君のメルヘン

【銀座湖山日記/6月13日】泰成君のメルヘン

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中学の頃は、日本の社会も、ベトナム戦争反対市民運動が盛んだった。
自分が活動することはないが、ジャーナリスティックな本は全て読んだ。
当時は政治評論、社会評論の雑誌が百花繚乱だった。
中央公論、文藝春秋など、軟弱。
岩波の世界、朝日ジャーナルなど、左派硬派と言われる雑誌が山のようにあった。
それを、週末に部屋に篭り、徹夜で読破していた。
自分でコーヒー豆をひきながら。
学生運動をしている、生意気な大学生を論破していく、最高に生意気な中学生だったと思う。
学生運動をする政治思想は、読めば読むほど、世界を幸せにする政治思想に思えなかった。
元々行動的でない、泰成君は、ますますミステリー、推理探偵小説、そして、SFに逃げ込んでいった。
本を読んで、何かを書いて生きていけるなら、そういう職業に尽きたかたった。
ジャーナリストは、銃弾の下をはい潜らねければならないので、書評家が楽で自分に合っているように思った。
とにかく、引きこもりの本の虫であった事は間違いない。
友達らしい友達は、いなかったと思う。
なんでそういう中学生になったかと、今晩考えていたのだが、元々現実政治社会が嫌いだったのだと思う。
生の政治的、権力的人間社会が嫌いだったのだと思う。
そして、今だにそうなのだ。
小学生の頃は、神話、伝説、民族、歴史、宗教、ばかり。
生きている人には関心がない。
といっても、そうなると、勉強以外に読めるのは、子供向きのメルヘン。
ファンタジー、童話の世界に浸りきって居たのだと思う。
今の子供のゲームの世界と変わらない。
最近、この日記を書いて感じるのだが、週末は、自分の心の深層に降りていく。
自分の心の原点を探ろうとする。
間違った、辛い現実をそのままには受け入れようとせず、正義を求めるのは、今の私の立場からすれば、子供じみている、理想的すぎると言われてもしょうがないと思う。
でも、絶対妥協できない自分は、何故これほどまでにこだわり、怒り、戦いを止めないのだろうか。
自分でも不思議で、自分自身に戸惑う事がある。
今、気が付いたのだが、小学生の頃に読んだ童話、ファンタジーが、私の魂を形成したのではないだろうか。
泰成君は、永遠にディズニーの世界を信じて、生きているのだ。
今だに。
どうりで、幼稚園の園児と気が合うはずだ。
週末は、泰成君は、メルヘンの国に故郷帰りをしている。
これからは、メルヘンの泰成君と呼んでください。
この日記の世界だけですけれど。

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ご苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 96・97・98
湖山G代表 湖山泰成

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【銀座湖山日記】

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