【銀座湖山日記/3月20日】地下鉄サリン事件

【銀座湖山日記/3月20日】地下鉄サリン事件

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1995年3月20日 午前8時10分
26年前の今日。
私は39歳。父聖道理事長は66歳。
毎朝8時過ぎには、病院スタッフは、勤務体制に入っている。
ロビーのテレビは付いているが、何が起きているのか、さっぱりわからない。
地下鉄の中で、サリンが撒かれ、多くの地下鉄通勤者が亡くなった。
ガスの後遺症で、苦しんだ人は数しれない。
被害者は、大手救急病院に運ばれたので、当院には、軽症患者しか来なかった。
恐ろしかったのは、後、10分位事件が早かったら、銀座のスタッフも被害者になっていたと言う事。
私も、父も。
僅かな差で、命の明暗を分けた。
命を失う犠牲者と、救命に向かう医療従事者と。
銀座の救急病院の時代は、ドラマのような思い出があるが、この事件が1番。
助かって良かったでは済まない。
救命の使命を担って、生き残ったと考えるのが、医療従事者。
そして、オウム真理教のアジトは、富士山の麓にあった。
その後、警察に一斉逮捕される。
静岡の病院に、遠くはなかった。
富士山の麓は、パワースポットらしく、もともと、神社や、新興宗教が多い。
銀座も、パワースポットなのかもしれないが。
人生は、危険な運命と常にすれ違っている。
医療の仕事をしていると、そう思う時がある。
でも、逃げようとはしない。
職業倫理でも、維持でもない。
母親が赤ん坊に思うような、人間の本能だと思う。
救いを求めるのも、与えるのも。
私は、この仕事を通して、自分の救いを求めている。
皆の救いを求めている。

本日職員新規PCR検査陽性0
御苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 96
湖山G代表 湖山泰成

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【銀座湖山日記/3月20日】

【解説】