【銀座湖山日記/3月2日】小さなお家

【銀座湖山日記/3月2日】小さなお家

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昨夜、グループホームの経営、コンサルタント、協会に関わっている古い友人から電話がかかって来た。
最近のグループホーム業界の経営問題について、意見交換をした。
地方のグループホームにおいて、入居者も、働ける人も減っていて経営が縮小しているとの話だった。
よく解っている。
東京は、もっと厳しいと答えた。
全国、個室でない特養が空けば、そちらに入居者が流れる。
9床か18床の施設で1床空けば、採算が合わない。
オーナー夫婦が当直をしないと人がいない。
コンビニと同じだ。
個室料も大事な収益なので損失は大きい。
病院は150床でも、個室は1割位。
東京は兎も角、全国的には、病院は個室料をあまり宛にしていない。
いつも空き部屋があるので、職員とその家族は部屋代は無料で入院できるのだ。
満室でないと、赤字になるような規模の施設は、今は経営は厳しい。
ホテルだろうが、レストランだろうが、学校だろうが、満席でないと、採算が取れない計画は、難しい。
国の政策は、より、単価の安いサービスを制度化し、広める。
ホテルも飲食業も、デフレ化している。
医療、介護も同じだ。
教育は、少し違う。
教職免許を取っても、常勤での採用はされず、臨時雇用の講師は多い。
教師の給与は良いが、誰もが、職を得られる訳ではない。
でも、保育所も少子化で5年後は経営が厳しいと聞いた。
既に幼稚園はそうなっている。
医療・看護・介護は、本人が望めば、職はどこにもある。
でも、希望者は、需要に間に合わない。
兎に角、介護保険収入で、人件費も制限を受けているので、年々施設経営は圧迫されている。
そこで、グループホームの将来はどうなるのだろう。
個室料を払わないと入居できない。
18室以下故、介護保険単価は少し高いが、現状は経営難。
30年前、リゾートバブルの時代。
民宿やペンションが流行った。
脱サラでペンション経営は、サラリーマン夫婦の憧れだった。
ゲストに喜んでもらえる別荘、小さなお家。
そのペンションは今は見ない。
医療も介護も、自由競争になった。
日本に民間福祉は成り立たなくなると思う。
少なくとも、私達、今の世代で終わる。
農業もそう聞いた。
保育園の可愛い笑顔を見るのは至福だが、この子達の未来はどうなるのだろう。

本日湖山職員PCR検査陽性者0
御苦労様です。感謝致します。

今朝のパルスオキシメータ 97
湖山G代表 湖山泰成

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解説

解説に関しましては以下URLをご参照いただければ幸いです。

http://koyama-cn.com/?p=17583?cat=11