泰成君が幼稚園の時に、一円玉しか入っていない、クマの貯金箱を貰った会社の話。
私が大人になって、その会社の社員と話す事があった。
貯金箱をくれた、立志伝中の社長の話。
その社員が、若くして入社したばかりの頃の話。
初めて、請求書を書いて、稟議を社長に持って行った。
何百万円の請求書なので、百円未満を削った。
そしたら、その社長は数字を見て、彼に言った。
お前は、財布をここに置いて、駅に行って来い。
君が請求すべきお金を勝手に値引きした。
その分のお金を拾ってきなさい。
一円玉なら、駅に落ちているだろう。君が会社に失わせたお金の分を稼いで来い。
できるか。
彼は、起立したまま、じっと身動きができなかった。
長い沈黙の時間が過ぎるた。
もう、良い、書き直して来い。
そう、言われたのが、社長から教わった最初の事。
忘れられない、社長の最初の教えだった。
その次に教わった事。
不動産紹介物件の資料を渡された。
その土地を見て来い。
見て来た。
どうだった。崖か?山か?谷か?
業者が持ってくる物件など、詐欺物件ばかりだ。
自分の目で見るまで、信用するな。
人生の師だった。
若い私にとっても、印象的な話だった。
その名物社長も、もういない。
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御苦労様です。感謝致します。
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【解説】
解説に関しましては以下URLをご参照いただければ幸いです。
http://koyama-cn.com/?p=17261?cat=11