【銀座湖山日記/1月23日】単独型全個室老健

【銀座湖山日記/1月23日】単独型全個室老健

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昨日、都内の単独型全個室老健に医師面接で行った。
老健としては、医師配置が多いのを感心してくださった。
老健での医療レベルをどこに取るかは、医師施設長の医師としての力量と、人間的センスである。
先生のお考えと、実績を伺って安心した。
納得感があった。
その先生も同様に感じてくださったと思う。

介護療養病床が減らされる政策の中。
単独型個室老健の存在価値が見直されるべきだと思う。
政策上、中間施設とも位置づけられて誕生されたのだが、中間施設と言う言葉は、今は聞かれなくなった。
コロナ療養ホテルの管理不全が取り沙汰されている。
老健と特養のショートステイの活用を検討されても良いと思う。
スタッフも管理も病院ほどでないにしろ、完備している。
老人対応施設であるが、療養目的の施設である。
コロナ対応型老健、特養があってしかるべきではないか。
全個室と言うのも、感染症施設としての基本を満たしている。
いや、大部屋の多い病院より優れている。
クラスターが発生してしまった施設は、前と同じ状況に復活させるより、感染症対策を施した施設に改造すべきだ。
個室に個別空調を設置。
ベランダからのスタッフ動線の確保。
天井に紫外線装置設置。
ベッドセンサー、カメラの設置。
そこに、補助金を出して欲しい。
今、都内は、積極的に医師を増やしている。
コロナの前から、湖山Gは、介護施設の増加に、医療施設が間に合っていないと、憂慮していた。
健診、透析も満杯なので、医療事業を拡大する予定だ。
コロナ時代には、個室透析が必要。
首都圏は、全ての介護施設に往診可能な距離に医療施設を配置すべきと構想している。
5年計画のつもりだったが、そこにコロナ。
急ぐ。でも、志ある医師と看護師の確保が優先。全て。
医療と介護の二重らせん。
離れず、絡まらずの整備計画が、そうも言っていられなくなりそうだ。
医療介護の一体化が必要になりそうな状況。
介護施設にこそ、医療の支えが必要。
首都圏のコロナクラスターが発生した福祉介護施設は、病院併設が多い。
外来、デイなどから、感染しやすい。
でも、感染施設の復活も、病院の支援なくては、不可能だった。

30年前、初めて、老健を開設した時、母に報告した。
母は、「老犬、老いた犬?」
と、聞き返して来た。
母の困惑した表情は、今でも覚えている。
どう答えたかは覚えていない。
私の方が困惑したのではないか。

老健は老犬かと、母は言い

その母は、もういません。

湖山 泰成

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解説

解説に関しましては以下URLをご参照いただければ幸いです。

http://koyama-cn.com/?p=17227?cat=11