故聖道理事長は、その時代の典型的医師の趣味。
カメラはライカ。車はベンツ。
新車は買えないから、知人が買い替えるたびに、その人の車を中古で引き取っていた。
前の乗り手が車を大事にして、あまり乗っていないので、両者が望んだ。
売り手も、大事にした愛車を父に乗ってもらいたかった。
でも、ベンツに乗り出した最初の頃は、何故か右ハンドル。
元々左ハンドルの車を無理に右ハンドルに改良した、日本向け特製。
実は運転が大変危険。
右ハンドル車は、エンジンは左にある。
右座席運転手の体重とバランスを取る為に。
ところが、このベンツはエンジンも、運転手席も右。
つまり、右重心に偏りすぎ。
どうなるかと言うと、右に急ハンドルを切っても、全く傾かない。
ヘアピンカーブをかっ飛ばしても、全く安定安全。
一方、左に切ると、ひっくり返りそうになる。
なんたる、不安定。
レーサーの漫画で、カーブ毎にエンジンを左右に移動させる秘密改造車が出てきた。
この作者は絶対、右ハンドルベンツを運転していると確信している。
危険だからやめて欲しいと思ったが、父は、日本は左ハンドルは危険だと、言っていた。
単なる言い訳、自己弁護だと思っていた。
その後、やはり、通常の左ハンドル車に変わった。
そうしたら、何を言い出すか。
左ハンドルだと、乗り降りが歩行側で安全だから、よろしいと。
なんたる変節自己弁護。
タバコの時を同じだ。
意外と、父は政治家に向いていたのではないか。
本人が悪びれもなく、心の底から信じているようなので、論議にならない。
私は、一時期、更なる父からのお下がりの右ベンツと、父の左ベンツの両方を運転していた頃がある。
不思議だが、どちらも、運転に不自由はなかった。
慣れです。毎日運転していれば。
湖山の幹部にも、右ハンドルと左ハンドルと双方の車が有ります。
泰成君は大丈夫です。
普段、真ん中の座席ハンドルで運転していますから。
今日迄湖山職員にコロナ14人
御苦労様です。感謝致します。
湖山G代表 湖山泰成
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【解説】
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