【銀座湖山日記/10月22日】経営者の孤独

【銀座湖山日記/10月22日】経営者の孤独

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深夜12時過ぎに目が覚める。
早く床についても、テレビニュースを観ながら2時間半ごとに覚醒する。
大脳生理学の教科書通り。
その都度、紅茶を入れて、洗面する。
携帯に電話が入っている。
この時間に起きるのを知っている人からだ。
しばらく考えたが、折り返し電話をかけた。
問題が起きた施設に単身赴任で指導に来ている。
情熱と責任感の強いリーダーなのだが、さすがに現状に往生して悩んでいる。
昔、介護に来る職員は、意欲と勉強意欲に富んでいた。
今、良い意味で、クール。通常の仕事として淡々とこなす。
熱くぶつかって言っても、反応は期待ほどではない。
私は、介護は個人と個人との魂の関わりと信じている。
でも、時代は変わった。
小学校の教育現場を考えて。
24の瞳の時代は、生徒と先生と親との三者の人間関係で教育現場は構築できた。
今は、社会、政治、教育制度、生活資金、財政、行政、政治、マスコミに差配を受ける。
社会環境の変化が激しい。
社会に余裕が、優しさが無くなってきた。
地域が殺伐として来た。
湖山は社会の縮図。
良い絵と悪い絵が混合している。
しょうがないよ、人間が人間に関わっている仕事なんだから。
きれい事や、偉そうな事を言うのは私達には似合わないよ。
子育てと同じ。諦める事も、投げ出す事もない。
でも、社会が知らなすぎる。理解がなさ過ぎる。
大学病院の医師、看護師が燃え尽きて倒れそう、と言う記事はあるが。
介護には、同情、理解は少ない。
だからこそ、湖山は社会に訴えよう。
声高々に叫ぶ必要はない。
現場の問題を現場の声として、まずは全職員に届けよう。
家族の要望も、行政の期待も正直に伝えて現実を認識しよう。
湖山Gが大きくなりすぎて、私と職員との気持ちが伝わらなくなって来た。
幹部と現場との共感が、自然には、醸成できなくなって来た。
経営者は、後方事務、バックヤードに徹するのが、理想だ。
どうしても、職員に理解されて当たり前と期待しすぎてしまう。
私は、そんな事は自分の甘えだと、戒めてはいるのだが。
諦める事も、逃げることもないよ。年のせいかもしれないが。
代表は、孤独ではありませんか。
そんな事はないよ。
こんな時間に電話をかけてくれる貴方がいるのだから。
もう、お休み。
人に期待してはいけないのかもしれないが、期待しないとやっていけないのが、この仕事だと思う。

今日迄湖山職員にコロナ2人
ご苦労様です 感謝致します

湖山G代表 湖山泰成