10・31 から、六本木で、東京国際映画祭が開催されます。
昔は1週間殆ど、六本木ヒルズで過ごした年もありました。
「最強の二人」を映画祭で見つけた年です。
本気で、配給権を買おうかどうか迷いました。
愚かな事ですが、未だに、入札しなかった事を後悔しています。
買えたしまったら、もっと後悔したでしょう。
銀座老舗の若旦那の会で、銀座祭りに関わっていた頃。
何とか、国際映画祭を、銀座に持ってきたかったのですが、かないませんでした。
映画館は主に、日比谷で銀座だけではありませんでした。
大手映画会社の本社は銀座にあるのですが、銀座祭りには関心はありませんでした。
若い頃の連戦連敗の思い出です。
3年くらい頑張って諦めました。
大企業スポンサーのある、渋谷、やがて六本木に叶うはずはなかったのです。
映画業界は、ますます、制作も配給も映画館もネット配信も、全て大資本でなくては、叶わなくなりました。
その分、お金の掛かった大作を観れるわけですが。
世界中で、大ヒットさせる映画をブロックバスターと言います。
巨大資本を費やすので、絶対ヒットさせるように作ります。
つまり、アメリカでも、アジアでも、ヨーロッパでも。
キリスト教国でも、イスラム教国でも。
資本主義でも、共産主義でも。
大人でも、子供でも楽しめる。
つまり、ピザやハンバーグみたいな誰もが文句を言わない無難な味付けになります。
それも、美味しいのですが、そればかりだと。
癖のある、捻った作品。
個性のある役者。
ひとりよがりで、生意気な若手監督。
そう言った、今は無名だけでも、もしかしたら将来は巨匠。
と言った変人の登竜門が、チャンスがなくなってしまうのです。
お金のない映画ファンは、この人達を支える為に、応援する為に、自分でお金を出して映画館に足を運びます。
売れない作家の本を買うのと同じです。
昨日から日比谷映画街で、映画祭が始まりました。
今年だけのイベントでしょう。
コロナで痛めつけられた映画館を励ます為だと思います。
屋外、ロビーで名作の上映をしています。無料です。
何よりも、今年100年の歴史を誇る映画雑誌キネマ旬報。
その、映画女優の写真の表紙をパネル展示されています。
懐かしい。私の生まれる遥か前のスターの写真が印象的。
表情、ポーズが何と言っても、スター。
隣のお嬢さんではないなあ。
あの視線、仕草は、今だったら、恥ずかしくて出来ない。
古き良き時代に懐かしさは募るが、これから観に行く作品は、ピカピカの新作です。
黒沢清監督、頑張れ。
今日迄湖山職員にコロナ1人
ご苦労様です 感謝致します