銀座の机の右には、大きなハサミが置いてある。
すぐ、右手で取りやすい位置に。
刃渡り50センチはある。
映画シザーハンズに出て来るのにそっくり。
皆さん、驚かれる。
何に使うんですか。
まるで、自分の首を切られるのかと思うのだろう。
それは、新聞の切り抜き用専用鋏です。
昔は、どこの事務所にあった。
業界関係の記事を綺麗に切り抜き、コピーして重役に回覧する。
今は、私自身が、明け方にメール添付するので、使わなくなった。
そう言えば、昔は、自宅にファクシミリ、コピー機は必需品だった。
週末の夜に、稟議書、決裁書をサインして施設に送り返していたのは、何時の年までだったろう。
海外出張先のホテルにも、緊急報告はファクシミリだった。
深夜に施設事務所のファクシミリの呼び鈴が鳴り響いていたはず。
怖い風景だなあ。
子供の時から、新聞切り抜きは趣味だった。
スクラップブックは宝だった。
新聞切り抜きもプロ級になると、ハサミは使わない。
大きな定規で、一気に切り取る。
一息で、真っ直ぐ綺麗に切り裂く。
職人芸だと、思って欲しい。
最初のスクラップブックは、尋ね人、探し物、同窓会連絡、葬式などの、三行広告。
シャーロック・ホームズの真似。
事件は見つけられず、直ぐに辞めた。
中学校の頃は、天声人語と人物評のコラム。
月旦(げったん)とも言う、時の人の人物談議が面白い。
今も、新聞は、小さなコラムしか読まない。
一面の大ニュース、政治ニュースは読まない。
面白くないから。私の知的関心外。
経済欄も、中小企業の新製品などが面白い。
そんな、記事を切り取る事はもうない。
1人、ほくそ笑んで、自分だったら、どう改良して、新製品につなげるか。
架空の開発、製造、営業宣伝戦略を練る。
これが、楽しい。
数年後、実際、そのような商品、ホテル、サービス、ベンチャーが世に出る。
それ見たことか、やれば良かった。
などと、悔しむ事はない。
企画構想そのものが、楽しい、面白い。
連想して、小説映画のストーリーが頭に浮かぶ。
病気です。
心配は入りません。出社の頃には、忘れています。
机上のハサミはサビています。
砥がなくては。
何時、使う必要になるかわかりませんからね。
勿論、新聞を切る為です。
本日、WEBコンサートがあります。
14:15〜14:45
カメリア会 特養ホームカメリア藤沢SST
施設及びヘルスケアデザインのHPに掲載
今日迄湖山職員にコロナ1人
ご苦労様です 感謝致します
湖山G代表 湖山泰成