【銀座湖山日記/9月29日】産業士官候補生

【銀座湖山日記/9月29日】産業士官候補生

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10代の頃に良く読んだ、日本SF作家に眉村卓氏がいる。
昨年85歳で亡くなった。
「なぞの転校生」「ねらわれた学園」
テレビ、映画化されたのでご存知の方も多いのではないか。
地味だが、身近な社会の有り様をテーマにしている。
身近なSFワールドを作っていた。
彼の作品で、「産業士官候補生」が印象に残っている。
万博の頃、高度成長の時代を背景に、エリート産業戦士の登場を描いた。
仲間同士の会議、会話に超スピードの発音を使う。
宇宙人の会話のように聞こえる設定。
脳にコンピューターが繋がって、瞬間にデータ交換が出来ている状態。
ロボット、AIより不気味。
若者が、ロボット化される話。
スタートレックに登場する、同化されたボーグ。
と言っても、わかる方はいらっしゃらないでしょう。
眉村氏の晩年の作品で知られている作品が有る。
毎日、病床の奥さんに書いた、ショート・ショート連作集。
「僕と妻の1778の物語」
10年前に映画化もされた。
この日記も5年は続けなければ、追いつかない。
この日記は、天国の両親と、地上の湖山の仲間に送っている。
意気高揚としてではなく、明け方の寂しさ、孤独さが募る時の心理でしたためている。
思い出話が多いのも、そのせい。
仕事中の昼では、思い出す事のない、子供時代の記憶が蘇る。
湖山泰成の性格人格が如何に組成されたかの分析、記録です。
幼児体験、児童記憶。
最近、東京での職員採用面接に私も同席しているのだが。
自分の性格を、コミュ力があると自己分析をしている人が目立った。
会話の弾む、明るい感じの良い人ではあるのだが。
相手に伝えるべき中身があるかといえば、今一つ不明朗と感じる。
英会話の発音は明瞭なのだが、意味不明瞭とでも言おうか。
私はこれが出来ます、これを仕事にしたい。
と言った、具体性が伝わってこない。
履歴書にコミュニケーション力に自信があります。
と、書くように教えられて来たのだと思う。
アピール能力よりも、隠しきれない、人間味、温かさ。
欲しいです。

湖山の皆さん ご苦労様です 感謝致します
湖山グループ 代表 湖山泰成