【銀座湖山日記/9月21日】アメリカの夜

【銀座湖山日記/9月21日】アメリカの夜

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「アメリカの夜」とは、映画技法の一つ。
カメラレンズにフィルターをかけて夜のシーンを昼間に撮影する事。
この言葉を有名にした名作がある。
「映画に愛をこめて アメリカの夜」
1973年製作 フランソワ・トリュフォー監督
ブリットのジャクリーン・ビセット主演
ニースの撮影所で撮影されたフランス映画
アメリカ女優主演で、ナイーブなフランス人監督
アカデミー賞を総なめし、映画オタクの聖典となった。
20歳の頃に観た、私の青春映画でもあります。
スタジオで映画撮影中の人間関係、トラブルを題材にした、劇中劇。
ナイーブなトリフォーが、巧みに映画技術を披露しています。
映画製作を目指した若者は必見でありました。
アメリカ、ロサンゼルスのハリウッド
イタリア、ローマのチネチッタ
「蒲田行進曲」も東映京都撮影所を舞台にしている。
撮影所がそのままテーマパーク化して、見学者も多い。
人気映画をテーマパークのアトラクションにするのも当たり前になった。
豊島園の跡地には、確か、ハリーポッターのテーマパークが出来るはず。
特撮技術ももう、CGを超して、仮想現実となれば、マトリックスが標準。
昼を夜に観せる。見立てる。
最近、半世紀以上も前のドキュメンタリーフィルムを、コンピューターで色彩を付けるのが流行っている。
モノクローム画像は、それで、古めかしくて時代相応で良いと思うのだが。
これは、時代の過去の影を現代の昼に見立てる「アメリカの昼」とでも言うのだろうか。
ジャクリーン・ビセットは今年86歳になる。
古い映画を観ることは、タイムマシンに乗るのと同じだと思う。

今日迄湖山にコロナ2人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成