【銀座湖山日記/9月20日】大根役者

【銀座湖山日記/9月20日】大根役者

180802_s
最近は聞かなくなった。
舞台にヤジを飛ばす時に使った。
舞台から降ろして、大根おろしにしてしまえ。
みたいに。
小学校6年の時、淀川長治映画教室で聞いた。
何故、大根なのか。
大根は、どんな味にも素直に染まって、美味しい。
つまり、どんな脚本、演出にも素直に従う。逆らわない。
主演女優が相手役に選ぶ男性は、個性の薄い2枚目だそうだ。
自分の役が喰われない様に。自分の方が目立つ様に。
昔の日本映画。
映画の冒頭シーン。調理場のまな板が映る。
大根が、トントン包丁で切られていく。
まな板の大根が一枚ずつ倒れて行く。
その度に、大根に、出演者の名前が表示されて行く。
切られた後の大根がスクリーンになって。
本日上映の出演者は皆、大根役者。
ウイットに飛んでいる。
笑えるけどキツイ。
フランス映画だと思ったけど、その元ネタの映画があった。
冒頭シーンが調理場で、大きなハムを切っている。
そこに、ジャンポール・ベルモンドなどと役者名が出る。
もっと、古い役者だったかなあ。
私は、おでんの大根が大好き。
たっぷり、湖山の出汁が染み込んだ大根。
全く、味の染み込まないコンニャクも必ず食べますが。
湖山のおでんか。
具材が独立して際立っているので、カレーやシチュー迄にはならない。
おでんか、ポトフ。サラダかな。
湖山の料理は所詮、懐石にはならない。
大鍋で、全員で頂きましょう。

今日迄湖山にコロナ2人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成