【銀座湖山日記/9月17日】夜明け前の新聞

【銀座湖山日記/9月17日】夜明け前の新聞

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随分昔になるが、こやまケア研修会で発表されたケース。
富士山麓の介護施設。
夜明け前4時過ぎになると、毎朝施設1人で施設外に出て行く入居者がいた。
認知症だが、職員通用門から職員交代の頃を見計って、毎朝散歩に行く。
そして日が昇る頃になると帰ってくる。
介護スタッフは止めようとも思ったが、どこへ行くのだろうかと試しに、黙ってついて行った。
すると、近くの高台に行き、ずっと、日の出を見ていたそうだ。
日が昇ると笑顔で満足そうに施設に帰る。
問題はなさそうだと、毎朝の様に2人で日の出を見に行く事になった。
認知症であっても、毎朝の日の出を拝みに行く。
妙に感心した事を覚えている。
この日記も、夜明け前の日記。
私は認知症になっても、この日記を書いているのでは。
読む人もなく、意味もわからなくなっても。
それでもネットで世界中にデジタル情報として回っている。
日の出の明るくなる頃にメール発信している。
私も、毎朝日の出を拝む事になる。
私の毎朝の祈り。
日記を書く前には、テレビニュースを見ながら、ネットで電子新聞を読む。
朝のネタ探しになっている。
湖山の仲間に伝えなければならない情報を確認する。
当初は、4時にならないと、ネット版新聞は配信されなかった。
その頃、ロータリーで新聞社の重役の話を聞いた。
システム的には2時過ぎから配信できるのだが、4時からにした。
企業の広報担当者がかわいそうだから。
大企業の会長社長は皆年寄り。
夜中に目を覚ます。
直ぐに、その日の新聞に目を通す。
自社に関わるニュースがあれば、直ぐに広報担当重役に電話をかけて激を飛ばす。
何時であっても。
広報担当者から、新聞社に泣き言が来る事は目に見えている。
だから、配信前の4時迄は、広報も安心して寝ていられる様に配慮した。
笑ってしまったが、本当だろうなと思った。
最近は3時に、もう発信されている。
今日の1面は、新内閣の顔ぶれが発表されている。
前内閣からの、実務型閣僚の顔ぶれが揃っている。
小説日本沈没でも、内閣改造の場面がある。
国難の前に、国民に秘密で外国と救援交渉をしなければならない。
時の首相は、強い決意と使命感の下、強力実務型内閣を組閣する。
今の日本も、国難を迎えているに等しい。
長年、官房長官を務めて、新たに総理に就任する。
人は、常に、新たな山に昇り続けるものなのだなと、納得した。

今日迄湖山にコロナ2人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ代表 湖山泰成