【銀座湖山日記/9月12日】セイドウ君

【銀座湖山日記/9月12日】セイドウ君

764640_s
故湖山聖道理事長は、名をマサミチと読む。
祖父が名付けたと思うが、すごい名前だと思う。
牧師になるか、医者になるかしかない。
高校の時、英語の先生の勧めで、キリスト教の洗礼を勧められた。
一度はその気になった。
冷たい水風呂に、頭迄入水しなければならないと聞いて止めたそうだ。
信心は元々薄かったわけだ。
当時は、教会の英語学校に行くのは、コーヒーやお菓子が目的だったのでは。
少なくとも、キリストの教えより、魅力的だったのだろう。
後に、頭に水をかけてもらうだけで良いと聞いて、洗礼を受ければ良いと後悔したそうだ。
父は常に実利、現実主義の人だった。
病気を治す事以外に価値を置かなかった。
政治や、宗教、芸術にも関心が薄かった。
碁と将棋が好きで、プロに毎週の様に指導を受けていた。
日曜日のテレビ番組も全て録画して、深夜迄、観て勉強していた。
なんと言っても、勉強熱心で、継続する。
習慣にし、サボる事がなかった。
ゴルフもそうだ。
毎週末は、夫婦で、ゴルフコンペに参加した。
母が先にホールインワンを成し遂げた時には、本当に憤慨していた。
世の中間違っていると。
やがて、父も同じホールで成し遂げ、夫婦円満を取り戻した。
そのショートホールには、二本の植樹が並んでいる。
でも、本当に好きだったのは、麻雀だと思う。
私のミルク代は、麻雀で稼いだと、父は良く冗談で言っていた。
セイドウ君は勝つまで離してくれなかった。
一高のポン友の方に言われた事がある。
とにかく、勝負熱心で、最後迄粘るのだそうだ。
診療にも、その姿勢。
最期の瞬間迄、治療、延命。
安楽死、尊厳死、終末期医療と言う言葉は、父にはなかった。
一高、東大の同窓生は、皆さんセイドウ君と呼ぶ。
マサミチと読む人はいない。
お互い、名前を音読みで呼んでいたと思う。
湖山聖道はコヤママサミチより、コザンセイドウ。
湖山泰成はコヤマヤスナリより、コザンタイセイ。
俳号みたで、重みがある。
戒名には使える。

今日迄湖山にコロナ2人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成