故湖山聖道理事長は、名をマサミチと読む。
祖父が名付けたと思うが、すごい名前だと思う。
牧師になるか、医者になるかしかない。
高校の時、英語の先生の勧めで、キリスト教の洗礼を勧められた。
一度はその気になった。
冷たい水風呂に、頭迄入水しなければならないと聞いて止めたそうだ。
信心は元々薄かったわけだ。
当時は、教会の英語学校に行くのは、コーヒーやお菓子が目的だったのでは。
少なくとも、キリストの教えより、魅力的だったのだろう。
後に、頭に水をかけてもらうだけで良いと聞いて、洗礼を受ければ良いと後悔したそうだ。
父は常に実利、現実主義の人だった。
病気を治す事以外に価値を置かなかった。
政治や、宗教、芸術にも関心が薄かった。
碁と将棋が好きで、プロに毎週の様に指導を受けていた。
日曜日のテレビ番組も全て録画して、深夜迄、観て勉強していた。
なんと言っても、勉強熱心で、継続する。
習慣にし、サボる事がなかった。
ゴルフもそうだ。
毎週末は、夫婦で、ゴルフコンペに参加した。
母が先にホールインワンを成し遂げた時には、本当に憤慨していた。
世の中間違っていると。
やがて、父も同じホールで成し遂げ、夫婦円満を取り戻した。
そのショートホールには、二本の植樹が並んでいる。
でも、本当に好きだったのは、麻雀だと思う。
私のミルク代は、麻雀で稼いだと、父は良く冗談で言っていた。
セイドウ君は勝つまで離してくれなかった。
一高のポン友の方に言われた事がある。
とにかく、勝負熱心で、最後迄粘るのだそうだ。
診療にも、その姿勢。
最期の瞬間迄、治療、延命。
安楽死、尊厳死、終末期医療と言う言葉は、父にはなかった。
一高、東大の同窓生は、皆さんセイドウ君と呼ぶ。
マサミチと読む人はいない。
お互い、名前を音読みで呼んでいたと思う。
湖山聖道はコヤママサミチより、コザンセイドウ。
湖山泰成はコヤマヤスナリより、コザンタイセイ。
俳号みたで、重みがある。
戒名には使える。
今日迄湖山にコロナ2人 ご苦労様です
感謝致します
湖山グループ 代表 湖山泰成